本日の一品

深夜、ハードボイルドに現在時刻を知る「SECRET AGENT」

 深夜目覚めた時に、現在時刻を知る方法はいくつかある。常套手段は、ホテルの客室のように常に枕元やベッドサイドに時計を置き、常夜灯を点けておくことだろう。

 ただし、ごく普通の生活なら、四六時中、寝床で現在時刻を知る必要はないと思われるので、必要なときだけ愛用の腕時計を寝床に持ち込めば良い。真っ暗闇で時刻を知るには、ボタンひとつで即刻ライトアップする腕時計か、真新しくて元気の良い畜光型の文字盤を備えた腕時計を用意する必要があるだろう。

 クラシカルにアプローチするなら、枕元に防災の意味も込めて小さな懐中電灯を備えておくのも良いだろう。腕時計の種類や新旧の違いを気にすることなく、どんなシチュエーションでも利用可能だ。

 伝統ある時計市場も多様化する現代、深夜目覚めた時に現在時刻を知りたい欲求を満たす時計は昨今いろいろ発売されている。時刻のデジタル表示、アナログ表示の別を問わず、目覚めたら置き時計の上のボタンを押すだけで、天井や壁面に現在時刻を投影してくれる“プロジェクション型置き時計”がそれだ。

 しかし、プロジェクション型置き時計の多くはAC電源を必要とし、宿泊出張などのモバイル用途には不向きな商品が多い。この世界も、新しいテクノロジーが登場し、単4乾電池2本で十分動作するプロジェクション型モバイルウォッチが登場した。

 本日ご紹介する「SECRET AGENT」は可搬型のプロジェクション・ウォッチだ。見ての通り、本体はピストル型をしている。色は筆者の購入したホワイトのほか、ブラックもある。

携帯できるプロジェクション型ウォッチ「SECRET AGENT」の登場だ
どことなく嘘っぽいホワイトカラーのモデルが良い

 使い方は極めてイージーだ。目覚めた時にSECRET AGENTを掴み、マットな白っぽい天井や壁面に向けてトリガー(引き金)を引きシュートする。それだけで約30秒間、24時間表示の現在時刻が投影される。

 筆者のように近眼でメガネやコンタクトレンズを外していると、遠い壁面の時刻が鮮明に見えない不安感もあるが、そんな時は、SECRET AGENTを20cm程離して自分の手のひらにシュートすればごく至近距離で現在時刻を知ることができる。

 もちろん、プロジェクション型モバイルウォッチに必要な“目覚まし時計機能”もしっかり装備されている。目覚まし時刻をセットし、その時刻になると本体がけっこうなパワーでバイブレーションして知らせてくれる。

 どこかに置いたSECRET AGENTを探し当て、寝ぼけながらトリガーを引けばバイブレーションはいったんは収まる。しかし、5分後にはスヌーズ機能が働き、今一度起こしてくれるありがたさだ。寝ぼけてまたしてもトリガーを引いても、SECRET AGENTはその後もう1回だけ、見放さずに起こしてくれるようだ。

 SECRET AGENTは自宅でも出張先のホテルでも活躍してくれるプロジェクション型モバイルウォッチだ。レーザーポインタークラスの照度があれば、時にはオフィスで、いつまで待っても終わらないミーティングの主催者の額に向けてトリガーを引いてみたくなるアイテムだ。

単4乾電池2本でバイブレーション付きプロジェクション時計として動作する
天井や壁面以外に照射する箇所を探すのは楽しい
製品名販売場所価格
シューティングLEDライト時計 「SECRET AGENT」Sincere Inc Store2940円

ゼロ・ハリ