本日の一品

普通なら使い道のない、1mmあたり390円の「チタン製1cm定規」が嬉しい

 コレクターというには少し情けないが、筆者は、街の文具屋さんやライフスタイルショップなどに行った時には必ず文具の定規のコーナーを訪れ、持っていない定規があればせっせとと買い集めている。

 中途半端な長さも稀にはあるが、巻き尺を除けば定規のサイズはおおよそ1m、50cm、30cm、15cmなどキリの良いサイズがほとんどだ。その長さの決定要素は、使用目的である線を引くガイドにする使途も含め、何を測るのか、何処で測るのか等の要件によって決定づけられているはずだ。

 昨今、一番バリエーションが豊富なのは、筆者の収集品だけから想像すれば比較的短い15cm定規だろう。ほとんどのペンケースに収納でき、一般的なA4サイズの紙の上でも自由に移動でき、線を引いて紙を一定間隔で分割するにも活用できる最小サイズだ。

 そのため、15cm定規市場には既に多くのステーショナリーメーカーが参入し、カーボン製やガラス製、アルミと革のハイブリッドものまで、多数のユニーク素材による商品が登場してきている。

定規はいろいろ集めているが、1cm定規は意表をつく面白い商品だ

 定規の新しい仲間として筆者が今回購入したのは、軽金属製のスマホケースやオリジナルの関連アクセサリー等を作っている“FACTRONデザイン”という会社が手作りで作った「チタンの1cm定規」だ。

 開発元では、ごく普通の定規やノギスなどでは入り込むことのできない窮屈なところでも計測が可能になるよう考えて作った、究極の1cm定規だ。精密系のモノの作り手ではない筆者には、終端から一方の終端までキッチリ正確に10mmの定規の出番はそれほど多くはないが、きわめて精度の高い工具で作られた完璧な10mm定規は、持っているだけで嬉しくなるアイテムだ。

 実際の精度を確認するために、100分の1mmまで計測できるデジタルノギスで計測してみたところ、チタンの1cm定規の長さはキッチリ10.00mmだった。この精度を活かす使用法がまだまだ筆者には見当たらないので、今は財布のキーホルダーとして取り付け、登場の機会を探っている状況だ。チタン製の究極精度の1cm定規、みなさんならどう活用するだろうか。

黒のべっちん製の専用ポシェットに入ってデリバリーされる
軽く金属定規では買ってみたら確かに1cmだ
100分の1mmまで測定できるデジタルノギスで測ったところ正確に10.00mmだった
今のところ、薄さ自慢のスマホの実寸を測ることくらいしか活用できていない
製品名販売場所税別価格
チタン製1cm定規(受注製造品)ファクトロンオンラインショップ3900円

ゼロ・ハリ