本日の一品

PCいらずで音楽CDをスマホに取り込める「CDレコ」

「CDレコ」パッケージ

 スマートフォンやタブレットの機能や性能、使いやすさがどんどん向上し、調べもの、動画試聴、ゲームなど、たいていのことはこなせるようになったため、最近はパソコンを持たない人も増えてきているんじゃないかと思う。ただ、音楽CDの楽曲をスマートフォンに取り込みたくなったらどうすればいいのか。ネット上の音楽配信サービスではまだ取り扱っていない音楽だってわりとある。今回はそんな人におすすめしたいアイテム「CDレコ」を紹介したい。

パッケージ内容は、本体と取扱説明書、ACアダプター・USBケーブル
専用アプリを起動すると、CDをセットするように促される
「CDレコ」アプリ上で楽曲の取り込み操作を実行

 「CDレコ」の最大の特長は、なんといってもパソコンなどを使わずに楽曲データをAndroidスマートフォンやタブレットに直接取り込めること。音楽CDを挿入した本製品をスマートフォンとケーブル接続することで、楽曲データをAAC形式の音楽ファイルに変換しつつ保存できる。音楽CDを1枚だけ取り込みたいけれど、そのためにわざわざパソコンを起動するのも面倒……という時にも役立つ。

 使用するには、まずスマートフォンに本製品と同名の専用アプリをインストールする。その後、電源供給のため付属のACアダプターを接続し、USBケーブルを使用してスマートフォンと接続。専用アプリを起動した状態で音楽CDを本製品に挿入すると、アルバム名、アーティスト名、曲名をネット上のデータベースから自動取得し、楽曲の取り込みが開始される。

スマートフォンと問題なく接続できるとランプが青く点灯
CDの挿入方式はトレイ式。音楽CDのみ使用でき、CD-Rは使用不可。CD-DA形式で記録したCD-Rも使用できない仕様だ

 なお、ジャケット画像は自動取得できないものの、代わりにその場で撮影した写真やスマートフォン内の画像をジャケット画像として設定する機能を備えている。CDのパッケージをサッと写して設定できるのは、スマートフォンならではの使い勝手ではないだろうか。

CD挿入後、自動でインターネット上のデータベースから楽曲情報を取得してくれる
曲名右側にあるチェックを外すと取り込みの対象から除外でき、曲名のタップでその曲を再生可能。好きな曲のみ取り込みたい時に使える
「取り込み開始」で楽曲取り込みがスタート。この画面上で曲名などの編集やジャケット画像の設定も行える
音質は最大256kbpsまでの3段階から選べる。ストレージ容量が気になるなら「長時間」に設定しよう
取り込みが完了するとCDが自動でイジェクトされる

 筆者のXperia Aでは、標準音質で12曲入り76分の音楽CDを取り込むのに約6分、11曲入り45分の場合は約5分ほどかかった。思っていたより短時間で終わり、操作の手間もほとんどかかっていないため、誰でも手軽に扱えるアイテムといえるだろう。

「Music」フォルダ内に「cdreco」フォルダが自動生成され、その直下に取り込んだ音楽CDごとの楽曲データがフォルダに格納。楽曲データのフォルダ名はランダムに設定されているように見える

 少し残念だったのは、楽曲データはAAC形式でしか保存できず、WAVやFLACのようなロスレス形式には対応していないこと。楽曲データの保存場所は自分で指定できないので、整理したい場合は取り込み後に別途他のファイル管理アプリを併用するとよさそうだ。

 最初は、購入したばかりのCDを近場の喫茶店などでサッと取り込んですぐに聴けるようになるんじゃないかと思ったりしたのだが、バスパワー駆動はしないため、電源を借りられる場所を探したいところだ。なお、本製品の対応OSはAndroid 4.1以降。動作確認済みの機種はメーカーのWebサイトに掲載されているため、購入前に必ずチェックしておこう。

製品名販売元購入価格
CDレコアイ・オー・データ機器8640円

藤縄優佑