本日の一品

フルキーボード以下の面積に設置できる小さな断裁機

 本の“自炊”につきものの断裁機だが、家庭に導入するには場所を取るのがデメリットだ。せっかく自炊で本の置き場所を減らしても、断裁機が設置スペースを取ってしまうようでは、導入に躊躇する人も多いだろう。最近ではDurodex「200DX」のように立てて置ける断裁機も登場しているが、刃物を内蔵するがゆえの取り扱いの難しさは、子供のいる家庭にとって導入のネックになることも多いと聞く。

 そんな中で登場したのが、今回紹介するプラスの「PK-113」だ。自炊に求められる最大A4サイズの断裁機能を維持しつつ、設置スペースを最小限に抑え、かつ安全性にも配慮した製品である。

「PK-113」本体。ハンドルは正面ではなく向かって右に倒す方式

 従来機種に比べてコンパクトな要因は、紙をセットするトレーが折りたたみ式になっていることだ。使う時は広げ、使わない時はたたんでおけるので、スキャナを設置しているデスクの奥や脇に置いても、存在感をほとんど感じさせない。幅はフルキーボードとほぼ同じ45.5cm、奥行きはそれよりも短い12cmなので、キーボードぶんの設置面積があればお釣りが来る。折りたたみ式だからといって実際の使用時にガタつくこともなく、安定感もきわめて高い。

トレイが折りたためるので、収納状態での奥行きは12cmで済む。幅はフルキーボードとほぼ同じ45.5cm
取っ手が付属しており、持ち歩けるほか、立てて置くこともできる

 また本体側面に取っ手がついており、持ち歩けるのはもちろん、立てて置くこともできる。設置する面に脚はついていないので必要に応じてゴム足などを取り付けてやる必要はあるが、幅12cmの隙間があれば収まってしまうので、たとえデスクの上に置き場所がなくとも足元に立てておくことができ、かつ邪魔になりにくい。部屋から部屋への移動も容易だ。

 カットできる枚数はPPC用紙換算で公称60枚、実測値で厚み最大6mmまでと、本1冊をそのままセットできる製品ではない。したがって150~200枚をまとめて裁断できる大型の断裁機を置き換える製品というわけではないが、用紙を差し込む刃の下の隙間は指が入らないほどの厚みなので、小さな子供がいるためにこれまで断裁機の導入を躊躇していた家庭などでは、本製品のような仕様が望ましいケースもあるだろう。「設置場所のコンパクトさ」と「安全性」を最優先する人におすすめできる製品だ。

切断できる厚みは実測で最大6mm。本をセットする際は事前に2分割ないしは3分割する必要があるので、そのぶんの手間がかかるデメリットと、設置場所のコンパクトさなどのメリットを比較してチョイスすべきだろう
最大A4までの用紙をセット可能
カットラインを示すLEDの点灯スイッチ。LEDの電源となる電池ボックスは底面にある
ハンドルは収納時にロックする方式。一般的なハンドルタイプの断裁機と異なり、ハンドルを持ち上げた状態ではロックがかからないので注意したい
背面。カットされた用紙はこちらから排出される。ちなみに刃は1000回カットのたびに交換の必要がある
製品名発売元価格
コンパクト断裁機「PK-113」プラス24800円

山口 真弘