本日の一品

角がないだけじゃない、ノートとしても秀逸な「ななめリングノート」

ななめリングノートとMacBook Air 13インチを比較した。ペンの左側にあるへこみは持ち運び時に筆者がつけたもの。勝手に開かないようにゴムバンドでとめるようになっている

 この記事を読んでくださっているみなさんの中で仕事や学業で紙のメモ帳を活用している人はどのくらいいるだろうか。最近はスマートフォンやタブレットを使う人が増えているので、手書きメモアプリなどを使う人も増えていることだろう。筆者も一時期メモアプリを使っていたことがあるし、ミーティングなどではノートPCを持っていってメモすることもあるのだが、メインは紙のメモ帳(手帳)だ。筆者は、字が上手いほうではないので書くこと自体はあまり好きではないのだが、文字や図を自由に書くことができる紙のメモ帳が一番気楽に使えるように思う。紙ならばメモ中に突然終了して書いていたものが消えてしまうという心配がないが、当然クラウドで共有やバックアップなどできないので、その辺は善し悪しだろう。

 今回、紙のメモ帳を新調するにあたり、今までにはなかった形のメモ帳を選んだのでみなさんにご紹介したい。印刷加工連のななめリングノートだ。従来のメモ帳と何が違うのか、写真を見ていただければすぐにおわかりかと思うが一応説明しておくと、普通のリング綴じノートは四角の一辺に開けられた穴をリングで綴じているが、この斜めリングノートでは角をななめにカットして、そこにできた短い5つ目の辺を綴じてあるのだ。印刷した資料の端をステープラーで綴じた時のことを思い出してもらえばいいだろう。

ななめリングノート裏面。ゴムバンドも角についているので短い
ゴムバンド部分の拡大写真

 リング綴じノートは、180度に開いても勝手に閉じてしまうことがないので筆者も愛用しているのだが、そのリングが邪魔になって書きにくいことがあるのが難点だ。しかしこのななめリングノートならばリング部分が手に当たらない場所にあるので邪魔になることはなく、常に気持ちよく書けるというわけだ。

 リングが角部分にあるため全体の剛性が低くなり手に持った状態で書きにくいとか、広げたときに2倍の面積のメモとして使えないとか、やたらと場所を取るとかいう難点もあるにはあるのだが、書くときの快適さとのトレードオフだと思えば許容範囲内だろう。ななめとはいえリング綴じノートなので、邪魔になるときは一手間増えてしまうがページをめくったときに裏まで折り込んでしまうのがいいだろう。

開いたところ。そのまま開くとこのように大きく面積を取ってしまうので、折り返して使うほうがいいだろう

 また、変わった形の綴じ方だけに目が行ってしまうがメモ帳として重要な紙質もとてもよく、クリーム色の厚手の紙が使われている。万年筆と油性マジックで試し書きしてみたが、裏移りすることはなかった。

万年筆と油性ペンで試し書きしたところ。表面はなめらかでひっかかりなどはない
試し書きしたページを裏面から。裏移りはなかった

 筆者個人の要望としてはこの紙質で5mm方眼のメモ帳が出てくれるとうれしいのだが、無地のほうが自由に使えていいという方も多くいることだろう。ちょっと変わったメモ帳をお探しの方にお勧めしたい一品だ。

製品名製造元購入価格
ななめリングノート リング金印刷加工連864円

大木真一