USB充電はこれ一台におまかせ「Anker 40W 5ポートUSB急速充電器」

　いつの間にか、身の回りにある電子機器がほぼすべて「USB充電機器」になっていた……という方は筆者以外にも大勢おられるのではないかと思う。筆者の場合、iPhoneを始めとするスマホはもとより、iPadやNexus 7などのタブレット端末、ニンテンドー3DS LLやPS Vita、Bluetoothヘッドホンなどなど、気がついてみるとバッテリーを備えた電子機器のすべてをUSB充電で賄っているという有り様だ。一台二台であればパソコンのUSB端子で事足りていたものの、機器が増え続けた結果、自宅のコンセントの口がUSB端子付きACアダプターで埋め尽くされるという本末転倒な事態に陥ってしまった。

Anker 40W 5ポート USB 急速充電器。白と黒の2モデルがあり、こちらは黒モデル

　そこで今回ご紹介したいのがAnkerのUSB充電器……と繋げたいところなのだが、実は購入までかなり二の足を踏んでいた。というのも以前、USB端子付き電源タップなる製品を購入したものの、実際に使ってみたらiPhoneとiPadが同時に充電できないという苦い思いをしたからだ。合計出力2.0AのUSB端子に、充電に2.1Aを必要とするiPadと1.0AのiPhoneを繋いだのだから出力不足で充電できないのは当たり前なのだが、では果たして各社から次々と新製品が登場しているUSB充電器のうち、どれを買うのが「正解」なのか？

　結論から言えば、筆者にとっては本製品こそが「正解」だった。購入に踏み切ったのは、実はたまたま一日限定で値引き販売されていたのを見つけたからなのだが、これまでの逡巡は何だったのだろうと思えるほどに、間違いのない正解を引いたと実感できた。というわけで前置きが長くなってしまったが、「Anker 40W 5ポートUSB急速充電器」についてご紹介させていただきたい。

　とはいえ本製品は、別段言葉を重ねるほど特徴的な機能を備えているわけではない。コンセントに接続し、5つあるUSB端子のどれかにUSBケーブル経由で充電したい機器を接続すれば充電ができる。当たり前のことが当たり前にできる、この堅実さが嬉しい。筆者の使用例で言えば、iPad Airと初代iPad、iPhone 5、iPhone 4、Nexus 7という5台の機器を接続しても、これらすべてを充電できた。合計で8Aまでという制限はあるものの、端子ごとに出力2.1Aと1.0Aが分かれていたり、繋ぎ直したりする必要が無いのだ。実に楽ちんである。

コンセントとの接続端子は2ピンメガネプラグ。市販のものにも置き換え可能

　本体のコンパクトさも嬉しい。幅と厚みはUSB端子を横に5つ並べた程度で、奥行きを含めてもモバイルバッテリーほどの大きさしかなく携行にも困らない。付属のコンセントはそれなりにかさばるが取り外し可能で、接続端子はお馴染みの2ピンメガネプラグである。市販の短いケーブルに交換するのは大した手間ではない。

モバイルバッテリーと比較しても遜色ないコンパクトさ

　本体サイズも含めた本製品の気軽さが真に役立つのは、旅行時などの長期外出時ではないかと思う。実際、先日仕事でホテルに一泊したのだが、狭いシングル部屋でコンセントは机の上にある一つだけ、手元には仕事で使う幾台ものスマートフォン……という状況下、本製品がどれだけの有用性を発揮したかは言うまでもない。仕事でも使おうと、もう一台の購入を決意した瞬間であった。

複数の機器を、端子の箇所を気にすることなく接続して充電が可能

　そういった経緯で筆者は本製品を家に一台、もう一台を常にカバンの中に忍ばせ、仕事とプライベートとで役立てている。USB 充電機器を複数お持ちで、コンセントタップを USB端子付きACアダプターで埋めている方々には、是非ともオススメしたい一品である。

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