本日の一品

倍率調整やフォーカスが自由にできるiPhone用ズームレンズ

「iPhone 5s/5用 6〜18倍可変ズームレンズセット DN-1091」

「iPhone 5s/5用 6〜18倍可変ズームレンズセット DN-1091」

 もし筆者が「iPhoneに装着するレンズを一種類だけ選べるとしたら何がいい?」と聞かれたら、きっと高倍率のズームレンズを指定するだろう。iPhoneのカメラに決定的に足りないモノは望遠機能だ。画像を魚眼レンズで撮ったように加工したり、色味を変更したりといった作業は、もはやスマホでは当たり前になった。しかし望遠に関しては、用意されているのはデジタルズームのみ。ご存じのように、デジタルズームで撮影すると画質はあからさまに悪くなってしまう。そんなわけで、望遠レンズは欲しい。特にズーム機能が備わっていれば言うことナシだ。

 この「iPhone 5s/5用 6〜18倍可変ズームレンズセット DN-1091」は、製品名にあるとおり、6〜18倍で無段階にズーム撮影が可能な外付けレンズだ。サイズは全長142mm、重さ約310gと、iPhoneの外付けレンズとしては異様な大きさ。iPhoneに専用ケースを装着してケースにズームレンズをセットして使用するのだが、どちらかというとレンズにiPhoneをセットするイメージだ。ズームレンズ自体に三脚穴は空いていないが、専用のマウントリングをレンズに付けることで付属のミニ三脚をセットできる。

本体以外にレンズを装着するための専用ケース、ポーチ、クロス、ミニ三脚、マウントリングが付属する
ズームレンズに三脚をマウントするためのマウントリングをセット。リングの穴を使って付属の三脚を装着する
iPhoneに専用ケースを装着。その専用ケースに本体である6〜18倍のズームレンズを付ける

 レンズにはフォーカスリングとズームリングがあり、すべてマニュアルで制御する。フォーカス、ズームともリングの回転はスムーズで適度な重さがあり、微調整が可能。ただし、撮影時にはiPhoneのオートフォーカスとレンズのマニュアルフォーカスが二重に働くので、確実にピントを合わせるにはコツが必要だ。

 レンズの重さと望遠の拡大率の大きさから、手持ちでの撮影は難しい。手ぶれを防ぐには三脚の使用は必須だろう。試しに手持ちの三脚を使ってみたが、問題なく固定できた。

ズームレンズに三脚を装着。iPhone用のレンズというより、レンズにiPhoneが付いているようなイメージだ

 肝心の画質については、満足のいく結果になった。暗くなってしまうのではないかという懸念があったが、iPhoneのカメラの性能にも助けられたのか、思った以上に明るくクリアな仕上がりだ。望遠に関しては、標準カメラが相当の広角になっているため、このレンズならではの撮影が可能になる。例えば月を撮影した場合、レンズなしのiPhoneではほとんど点にしかならないが、18倍で撮れば月だと分かる写真になるという具合だ。

ビルに設置された電飾の看板を撮影。左がレンズ装着前、右がレンズ装着し、18倍で撮影した画像。その差は歴然だ

 また、望遠とマニュアルフォーカスを利用すれば、被写体にピントを合わせて背景をぼかした写真も撮影可能。こういった写真はSNSなどに投稿してもウケがよさそうだ。ズームレンズなので、固定倍率のレンズとは異なり、適切な画角を作るのがラクなのがいい。

手前の花にピントを合わせ、背景をぼかして撮影。被写界深度を利用したボケ足も、このレンズなら実現可能

 使い勝手についてはやや不満な点もある。やはりピント合わせが思いのほか難しく、シャッターを切るときの手ぶれも起きやすい。ズームリングとフォーカスリングを操作しながらの撮影なので、動く被写体の撮影は難しいだろう。三脚を使って、動かない被写体を撮影するという割り切りは必要だ。また最小焦点距離は3メートルなので、屋外での使用がメインになる。

 いずれにせよ、iPhoneよりも重く、かさばるレンズである。持ち歩く人は、iPhoneで撮影することがよほど好きなユーザーということになるだろう。普段からiPhoneでの撮影を楽しんでいるユーザーであれば、これまでにない雰囲気の写真を撮影できるようになるのは大きな魅力。SNSへの写真投稿などが、ますます楽しくなりそうな製品だ。

製品名 販売元 購入場所 購入価格
iPhone 5s/5用 6〜18倍可変ズームレンズセット DN-10917 ドスパラ 上海問屋 1万1999円

(小林邑子)