本日の一品

スマホとWi-Fi接続、小型のモバイルスキャナ「ScanSnap iX100」

ScanSnap iX100

 ライターという仕事柄、全国各地に出張がある。その時に一番困るのが、赤字を入れたゲラや資料などのスキャンだ。プリントアウトはたいていのホテルでできるが、スキャンはまずできない。セブン-イレブンやローソンがあれば、店内のコピー機でスキャンできるのだが、地方では宿泊先の近所にないことも多い……。そんな悩みを解決してくれるスキャナが6月20日に発売された。

スキャンデータをスマホに保存して送信可能

 この「ScanSnap iX100」はバッテリー搭載のスキャナでは世界最軽量の400gという軽さ。最大の特徴は、バッテリーとWi-Fiを内蔵していることだ。ここでスキャナに詳しい人なら、前モデルの「ScanSnap S1100」の方が軽いのでは? と疑問を抱くかもしれない。しかし前モデルがパソコンやタブレットとUSB接続しないとスキャンできなかったのに対して、新モデルはWi-Fi接続できるので、スキャナ単独で利用できる。つまりこのスキャナとスマホさえあれば、資料などをスキャンして、メールで送ることが可能というわけ。この手軽さは荷物が多くなりがちな出張時にとても有り難い。

事前にスマホに「ScanSnap Connect Applicatio」をダウンロードしてセッティングする。iPhone、Androidスマートフォンの両方で使え、スキャンしたデータはPDFまたはJPGで保存できる。メール送信やEvernoteへの保存も可能

 しかも読み取りが実に速い。フタを開けると電源が入り、A4サイズ1枚を世界最速の5.2秒というスピードで読み込んで、PDF保存してくれる。また、紙の大きさを気にせず、どの位置に原稿を差し込んでもスッと読み込む。レシートや名刺などの小さい紙は、斜めに入れてもそれを検知して、確認画面ではちゃんと真っ直ぐになっているのも面倒がない。

名刺やレシートなどの小さいサイズの紙も差し込むだけで手軽に読み込める
エンボス加工がされたポイントカードなども読み取り可能

 小さい紙は2枚同時に読み取りできたり、A3サイズやB4サイズの原稿は半分に折って両方を読み取ると、自動的に合成して1枚にしてくれる。エンボスのあるカードや会員証など、ちょっと厚みのあるものも読み取れるので、免許証などの本人確認書類のコピーが必要になるレンタルビデオ屋やレンタカー屋などでも便利に使えそうだ。

排出ガイドを開けると狭いスペースでも利用できる

 通常は差し込んだ原稿がそのまま後ろに排出されるのだが、排出ガイドを開けると手前に原稿が戻ってくる形でスキャンが可能。これなら新幹線の狭いテーブルの上でもスキャンができそうだ。

 以前、海外の展示会に行った時にパソコンとスキャナを入れたバッグを肩から提げ、ぐったりしながら歩き回った経験があるが、次からはこのスキャナとスマホで軽快に取材できそうだ。ビジネスマンにとっても外出先で大量の資料をデータ化したい時に、とても便利なのではないだろうか。

製品名販売元購入価格
ScanSnap iX100PFU2万2800円

綿谷禎子