本日の一品

ラジオもきけてリモコンにもなるテレビスピーカー

 我が家はキッチンで料理をしている最中、リビングであってもテレビの音があまり聞こえない。料理の音でさえぎられてしまうのだ。ほかにも深夜、家人が寝ついている間はボリュームを下げざるをえないという状況もある。

 この課題を解決するのに、以前からスピーカー付きリモコンを探していた。これは、さまざまなメーカーのテレビを操作できる学習リモコンに、スピーカーがついていて、テレビ本体と無線で繋ぎ、その音声をワイヤレスで楽しめるというもの。だが、一般的な学習リモコンに比べて値が張るため、満足できるものをずっと探していたのだ。

 そこで見つけたのが、山善の「Qriom YTR-200」という製品。スピーカーで、なおかつ、ラジオも聴けるというのが特徴だ。テレビリモコンにラジオがついたともいえるし、ラジオなのに放送中のテレビの音声も出してくれる製品ともいえる。

送信機(右)は場所は嵩張らないが、コンセントをひとつ消費する

 無線(赤外線)で飛ばす製品なので、送信機と受信機から構成される。どちらも専用のACアダプターを利用するが、受信機については単3電池×4本でも動く。つまり送信機は据え置く形で、受信機は据え置きでも、ワイヤレスで好みの場所に置いてもいい。

 送信機はテレビに繋ぐ。肝心のテレビの音声は、テレビとケーブルを繋ぐという手段になる。ちなみに集音マイクもあるので、なにか別の用途に使うこともできそうだ。

受信機のボタンの大きさをわかりやすくするために1円玉を置いてみた

 受信機側は、この手の製品ではそうだが、ボタンが大きく分かりやすく、誰にとっても優しい作りだ。チャンネルの切り替えは直接数字で指定するのではなく「+」と「-」で順送りで切り替え、BSやCSへの切り替えは「放送切替」ボタンで行う。AM/FMがきけるラジオは自動ではなく、つまみを回して周波数を調整する。スピーカー機能を使わず、イヤホンを接続して聴くこともできる。

 送受信範囲は7m。一般的なリビング・ダイニングルームでは問題なく使えるだろう。こうしたスピーカー付きリモコンを導入しているご家庭はそう多くないだろうが、あると便利な一品である。

製品名販売元購入価格
Qriom YTR-200山善5780円

山谷 剛史