本日の一品

昼も夜も安心な光る自転車用サイドミラー「ILLU☆MIRROR」

 筆者のようにスポーツバイクを趣味としている人や、通勤、通学、買い物などで自転車によく乗る人にとって、後方確認はとても大事だ。初心者を含め後方確認に便利なのが、自動車やバイクにあるようなサイドミラーである。

「ILLU☆MIRROR」

 3月上旬に開催された埼玉サイクルエキスポ2015で面白いアイテムを発見した。それが、光るサイドミラーこと「ILLU☆MIRROR(イルミラー)」である。このサイドミラーの特徴は非常にわかりやすい。光ることにより、昼間はミラーとして機能し、夜間はイルミとして機能する、まさに2in1的発想のアイテムである。

 愛車のロードバイクにイルミラーを取り付けてみた。イルミラーの本体はやや大きく、少し目立ってしまう。だが、後方確認の視野がとても広くて良い感じである。ミラー部分は湾曲の少ないガラスを採用し、見やすさはバイク用品や自動車用に近い印象だ。このミラーを取り付けて、さまざまな場所へライドしたが、後方からの自動車確認などで何回も役立っている。

ロードバイクのドロップハンドル下部に同梱のバンドを使って取り付けてみた
ガラスミラーのため後方もクリアに映るため小さな対象も見逃すことがない

 今回取り付けたのはロードバイクだが、自転車取り付け部をバンド式かバーエンド差し込み式かで変更できるため、対象はシティサイクル(ママチャリ)からクロスバイク、マウンテンバイク、ロードバイクと幅広い。ただ、ミラー本体が大きいためか、しっかり固定しないと走行中の振動でずれてしまうことがあった。メーカーの担当者によると、位置固定には手ではなくコインなどを使いしっかりと締め付けて欲しいとのことだった。

自転車のわきにミラーが突出するためぶつけてしまわないよう注意が必要だ

 それでは肝心の光る部分はどうだろうか。ミラー背面の黒い部分を押すことで、発光が開始する。発光には、青色と白色があり、ミラーの色によって違うようである。筆者が使っているホワイト色のミラーは青色に光る仕様だ。背面を押下することで、「早い点滅」→「遅めの点滅」→「点灯」→「消灯」とトグルしていく仕組みで、連続点灯時間は約50時間となっている。点灯状態で毎日1時間使ったとしてもおおよそ3カ月は持つ計算だろう。電池が長持ちするのは通勤・通学に自転車を使う人にとっては嬉しい。

スイッチを入れるとミラーがぼんやりと光ってくれる
背面(自転車正面)から見るとミラー全体が光っておりかなり目立つ存在となる

 バッテリーはCR2032型ボタン電池2つを利用する。この電池はサイクルコンピューターや各種センサーにも使われる形式のため、サイクリストであれば比較的持っていることが多いだろう。このような細かい配慮も嬉しい。

背面の黒い部分を押下することで光らせることができる
ボタン電池の交換に工具不要なのも荷物を持ち歩きたくないサイクリストには嬉しい

 実際に夜間走ってみたところ、自動車やバイク相手ではヘッドライトとの光量差があまりに大きく、発光させていてもあまり目立っていない様子だった。歩行者や自転車に向けた状態では、このミラーは十分、目立つようで、自転車の横で点滅する何か、として相手への気付きに役立つようである。

 新年度になり、自転車で新しく通勤・通学する人には、ぜひとも自転車用サイドミラーをおすすめしたい。その際、せっかくなので夜間も光るミラーはいかがだろうか。

製品名販売元購入価格
ILLU☆MIRRORタナックス2520円

布施繁樹