本日の一品

“7.5口”の「差し込みフリータップ」で、電源周りのイライラを解消

YAZAWA「差し込みフリータップ USB付」

 電源タップの差し込み口は、2穴1組の状態で配置されているもの。今回はそんな常識を覆したアイデアグッズ「差し込みフリータップ USB付」を紹介したい。

 本製品を初めて見る人は、差し込み口がずらーっと等間隔で並ぶ独特のデザインにぎょっとするだろう。変わりダネ製品と思うかもしれないが、その意図を理解できると非常に実用的だと納得してもらえるはず。

 というのも、この製品のポイントは、電源プラグをどの位置でも差せることなのだ。例えば、スペースとしては3穴分くらい必要とする幅広のACアダプターを差し込むとする。その場合、一般的な電源タップだと、実質的にはもう一組分の差し込み口が使えなくなってしまう。ACアダプターのせいでデッドスペースができてしまうわけだ。しかし、本製品は穴1つ分をずらしてすぐ隣の口に差し込めるので、余計な隙間を作らずに電源の口をフルに活用できる。

こんな形の電源タップは他にないだろう。差し込み口の数も奇数と中途半端で、ヘンテコに見える
隣のACアダプターが邪魔な時も……
穴を1つずらすだけで差せるように
検電ドライバーで確認したところ、一番端の差し込み口が電気の来る側の穴だった(ドライバー中央部が赤く光ると通電している状態)

 ここでちょっとだけコンセントの話をさせてほしい。身近にある差し込み口を見てもらうとわかると思うが、2つの穴の縦の長さは微妙に違うことがある。穴の役割はそれぞれで違っていて、ざっくり言うと短い方の穴から電気がやってきて、長い方の穴を通じて電気が帰っていく仕組み。本製品もその仕組み自体は変わらず、電気が来る側と帰る側の穴が交互に配置されているようだ。

 差し込み口の穴の数が奇数なのは幅広のACアダプターを差した時の対策か、電源プラグのケーブルが短くて差す位置が限定されてしまう状況に柔軟に対応するためだろうか。

 ちなみに、本製品は1A出力のUSBポートを1つ備えている。スマートフォンやモバイルバッテリーなどをアダプターなしで充電できるのはうれしい。欲を言えばUSBポートを複数搭載して、急速充電にも対応したバージョンが発売されれば、と思う。

USBポートを使ってスマートフォンなどの充電も行える
本製品のプラグはL字型で、ケーブルを足などに引っ掛けた際も抜けにくい

 他にも、USBポートのない標準タイプや、接続した機器の電源のオン・オフを切り替えられるスイッチ機能を搭載したタイプも販売されている。どれもシンプルながらユニークな見た目なので、しゃれたインテリアとしても役立ってくれそうだ。

見た目はやや奇妙だが、使い勝手は良好で、電源周りの悩みもすっきり解決できそう
製品名販売元購入価格
差し込みフリータップ USB付ヤザワコーポレーション1633円

藤縄優佑