本日の一品

充電不要で気軽に使えるiPhone/iPad向けストレージ

 i-FlashDrive EVOは、パソコンとiPhone/iPadの両方から使えるストレージデバイスだ。約12gのコンパクトなボディに、USB端子とLightning端子が搭載されていて、パソコンで保存した動画をiPhoneで再生するといった用途に使える。

i-FlashDrive EVO

 USB端子側をパソコンに接続すると、一般的なUSBストレージとして認識される。WindowsでもMacでも利用可能だ。ちなみにこの手の製品としては珍しく、パソコンとの接続時にはUSB 3.0にも対応する。

パソコンとのUSB 3.0接続に対応
アプリの画面

 iPhone/iPadでは専用アプリから利用する。Lightningコネクタを挿すとすぐにApp Storeのインストール画面が表示され、アプリは日本語化されているので、使い方で困ることはないだろう。

 アプリ上ではi-FlashDrive EVO内のファイルを種類別やフォルダ別に見ることができる。どの種類のファイルがどのくらいの容量を消費しているかを、すぐに見られるのがちょっと便利だ。iOSが標準でサポートしている動画や音楽、画像、オフィス書類などを表示・再生できる。

ファイルブラウザはフォルダも見られる

 専用アプリはi-FlashDrive EVO内だけでなく、iPhone/iPad内のストレージも扱うことが可能で、ほかのアプリからPDFファイルなどを取り込み、i-FlashDrive EVOにコピーすることもできる。パソコンやコンビニのコピー機にUSBストレージ経由でPDFファイルを渡すといった用途にも対応する。

 ユニークな機能としては、アプリ内ブラウザでYouTubeの任意の動画をiPhone/iPad内にキャッシュする機能がある。キャッシュファイルはi-FlashDrive EVOへコピーできるので、iPhone/iPadのストレージ残量が少なくても利用できるのが嬉しいポイントだ。

YouTubeブラウザを内蔵

 LTEや3GでYouTube動画をストリーミング再生すると、バッテリーも通信量も大きく消費してしまうが、家のWi-Fiであらかじめダウンロードしておけば、バッテリーも通信量も節約できる。通勤通学で動画を楽しみたい人にはオススメの機能だ。

 アプリ内でアクセス速度を向上させるアップグレードを購入できるが、記事執筆時点では無料で提供されているので、忘れずに入手しておこう。このほかにもセキュリティロック機能、ボイスレコーダー機能、Dropboxとの連携機能など、アプリが多機能なのも特徴だ。

iPhone 6に挿した状態

 ただ、ちょっと長めの動画ファイルをi-FlashDrive EVOから再生するときは、内部ストレージにキャッシュしているのか、再生開始まで少しだけ時間がかかる仕様となっている。ここはアプリの改善に期待したいポイントだ。

 他社のiPhone対応ストレージ製品だと、充電が必要なものも多いが、i-FlashDriveは充電しなくとも、普通のUSBストレージと同じ感覚で利用できる。充電を忘れがちな利用頻度の低いユーザーにもオススメだ。ビジネス用途でも、カバンに入れておくといざというときに役に立ちそうだ。

製品名販売元購入価格
i-FlashDrive EVOSTAYER7640円

白根 雅彦