本日の一品

10ポートに増えたAnkerのUSB充電器

 AnkerのUSB充電器といえば、このコーナーをはじめ何度も紹介されているが、今回とりあげるのは登場したばかりの10ポート版「Anker PowerPort 10」だ。最初に話題になった充電器は5ポートの25Wで、その後、W数アップとポート増量を繰り返し、10ポート版が出る前は6ポートで合計出力60Wだった。

ドーンと10ポートのAnker PowerPort 10。カラバリは黒のみ

 AnkerのUSB充電器は周囲の評判が良いことや、ちょっとだけ拝借して使ってみたことはあり購入を検討したことも何度もあったが、購入までには至らなかった。あれば非常に便利とはわかっているが、充電器が不足しているわけでもないので、無理に充電器を買うということまでしたくなかったからだ。

 今までの6ポート版まででは、今ある充電器たちを置き換えるだけ。できるならば、プラスアルファの余裕が欲しかったのだ。

裏面は電源スイッチとコードのコネクタがあるだけ
電源コードも付属。今どきめずらしい2重被覆でないコードだが、細くて取り回しは良好。よくある“メガネ”タイプなので別のものを使うことも可能

 そんなときに、一気に6ポートから10ポートに増えた新バージョンのニュースを聞き、しかも即日発売という。今が買い時と思い、即ポチすることになったのだ。シンプルながら「よくわかってる」と思う製品が多いAnkerだけに、即ポチさせる方法まで抜け目がない。

5台分を一気に充電。Windowsタブレットも、電圧にシビアなフィーチャーフォンも問題なく充電OK

 届いて早速使ってみると、なんでも充電できるUSB充電器だった。スマートフォンはもちろん、モバイルルーター、Windowsタブレット、フィーチャーフォン、デジタルカメラ、モバイルバッテリーまでさまざまな物の充電を1台でまかなうことができるのだ。

 今まではだいたい5台分ほどのUSB充電器を使い分けており、うまく運用していれば、抜き差しが面倒になったり、充電に困ったりすることもなかった。Ankerの10ポート版を使い始めてからは、単純にmicroUSBケーブルをたくさん挿しておくことで、必要と思われるものすべて接続しっぱなしにできるようになった。さらに配線がすっきりし、AC100V側の配線の分岐が少なくなったこともメリットだ。

通電中の青色LED表示は輝度の控えめで点灯部分の処理も良いのでまぶしくない

 容量は60Wなので、単純計算すれば合計で12A。1ポートあたり1.2A。2A充電の機械を4台充電していても残り4Aで、さらに通常の0.5A充電を8ポート分使える計算となる。これなら容量不足となることもなさそう。とにかくいっぱいつないでまとめて充電できる。

 また、動作中のLEDは筆者があまり好みではない青色LED。しかし、輝度と表示部分の処理がうまくしてあるため、決して眩しくない。このあたりもうれしいポイントだ。

 まとめて充電できるUSB充電器はありがたくて便利。USB充電機器が増えたら、とにかくポート数の多いものを1台常備しておくと便利ではないだろうか。

家中かきあつめて10台まとめて充電にチャレンジ。これだけまとめて充電する機会は普通ないかもしれないが、余裕があるのはありがたい
製品名販売元購入価格
Anker PowerPort 10Anker3999円

江須田