本日の一品

コードを巻いてカバンの中にすっきり収納できる「kuruko」

 出張時には、スマホ用のACアダプターを必ずバッグの中に入れるようにしている。最近は、新幹線や飛行機などでも充電が可能になっており、ACアダプターさえあれば、バッテリーを気にせずスマホを使えるからだ。スーツケースに入れてしまわないのも、そのため。必ず1本はバッグの中にしまい、すぐに取り出せるようにしている。

 厄介なのが、バッグの中に入れておくと、いつの間にかコードが絡まっていることだ。そのまま充電してもいいが、なんとなく不格好で、絡まり具合によってはコードも短くなってしまう。バッグの中がゴチャゴチャになってしまうのも、あまり気分がいいものではない。ここで紹介するドコモの純正ACアダプター「kuruko」は、そんな悩みを解決する製品だ。

ドコモ純正のACアダプター「kuruko」

 kurukoは、ACアダプターにアタッチメントがついた製品。このアタッチメントにコードを巻いておき、持ち運びやすくするというのが、基本的なコンセプトだ。バッグの中でコードが散乱せず、コンパクトになるためしまっておきやすい。基本となるアタッチメントの色は3色。筆者はブルーを購入したが、発色がよく、バッグの中に無造作に入れておいても、発見しやすい。さまざまなブランドとコラボしたアタッチメントも販売されているため、こうしたものを買って交換してもいいだろう。

アタッチメントとACアダプターを組み合わせる商品
アタッチメントから取り外すと、コンパクトなACアダプターが現れる

 中国出張時に飛行機の中で使ってみたが、バッグからの出し入れが簡単に行えた。ACアダプター自体はコンパクトなため、狭いスペースでもちゃんと使うことができる。コードの長さは1.2メートルあり、飛行機の席にはピッタリ。余り過ぎず、足りなさ過ぎず、ほどよい長さといったところだ。アタッチメントがゴムのような素材のため、ほこりがつきやすいのが少々難点だが、汚れてしまったときは水洗いもできる。

アタッチメントをつけたままでも充電できる。スペースがあるところでは、外さず使ってもいい

 コンパクトな充電器だが、kurukoは「急速充電」にも対応している。スペック的にはDC5V・AC1.8Aで、「ACアダプタ 04」と同じ。さすがに「急速充電2」と呼ばれる「ACアダプタ 05」と比べると充電の速度は遅いが、それでも60分で1800mAhぶんの充電は可能。筆者が使用している「GALAXY Note Edge」であれば、ちょうど半分といったところで、特段遅いと感じることはなかった。

 価格は税込みで2160円。同じスペックの「ACアダプタ 04」の1620円と比べると少々高いが、アタッチメント付きで取り回しがいいという点を考えれば、十分満足できる。持ち運びのことまで考えるなら、kurukoにしておいた方がいいだろう。全国のドコモショップで販売されているため、入手しやすいのもポイントだ。

 少々もったいないと思うのが、Lightning端子に対応していないところ。端子はmicroUSBのため、基本的に、充電できるのはAndroid端末と一部のフィーチャーフォンのみだ。筆者はアップル純正のmicroUSB-Lightning変換アダプターを持っているため、それを使ってiPhoneも充電できたが、この充電器のためにアダプターまで買うと少々割高になる。アタッチメントの色合いがApple Watch Sportのバンドに近く、持ち運ぶものに一家言あるアップルユーザーでも満足できそうなデザインのため、ぜひLightning版も出してほしいものだ。

対応している端子はmicroUSBだけ。Lightningで使うときは、変換アダプターが必要になる
製品名販売元購入価格
kurukoNTTドコモ2160円(税込)

石野 純也