本日の一品

電源周りを充実させる、国内巡業に最適な「世界巡業」

 ネーミングセンスが秀逸で、製品発表時から気になっていた「世界巡業」が、9月に発売された。製品名だけでなく製品自体もなかなかユニークで、思わず旅行に出かけたくなってしまった。

モバイルバッテリーとしては大きめのサイズに感じる。重さは約150g
パッケージ

 本製品を初めて見た時は、これがどんなものなのか、すぐには分からなかった。USBポートが2つ搭載されているので、モバイルバッテリーのように見える。しかし電源プラグと、電源プラグの差し込み口が2口あることから、電源タップかもしれないし、充電用USBハブかもしれない……と、疑問がどんどん増えていく。

 で、実際はどんな製品なのかというと、「2口電源タップ」であり、かつ「モバイルバッテリー」機能を備えたもの。屋外ではモバイルバッテリーとして使い、屋内では壁面コンセントで他の機器に給電しながらスマートフォンなども充電する、という用途を1つのデバイスでまかなえる。

電源プラグは本体に収納できる

 旅行や出張の際に、ホテルでパソコンやタブレットを使いながらスマートフォンやウェアラブルデバイスの充電をしたい、なんて時に備えて、今までなら電源タップを携帯する必要があったかもしれないが、これが1つあれば電源コンセントが少なくて困る、といったこともなくなるだろう。

USBポートは2つとも本体側面に備える。ほぼ隙間なく並んで配置されているので、USBケーブルのコネクタの大きさによっては2個同時には利用できないかも

 モバイルバッテリーの容量は2600mAhで、スマートフォンなら1回フル充電できるかできないか、というくらい。本体の電源プラグをコンセントに差し込むだけで自動で内蔵バッテリーの充電が始まるが、その間も電源タップや充電用USBハブとして利用できる。

ボタンを押すとモバイルバッテリーの給電を開始し、インジケーターでおおまかなバッテリー残量を表示する
壁面コンセントの差し込み口が一つしか空いてなくても、複数の機器に給電・充電できる

 USBポートの定格出力の合計はコンセント接続時で2.4A、コンセント接続時でかつバッテリー充電中の場合は1.4A、モバイルバッテリーとして使用する場合は1.5Aと、本体の利用状況によって出力が変化する点には注意。ちなみに定格入力はAC100Vとの記載しかないので、100V以外の国では本製品単体では利用できないと思われる。「世界巡業」なのに……。

 価格は5000円以上と若干高めに感じるけれど、モバイルバッテリーと電源タップが一緒になっていることを考えれば妥当なところかもしれない。世界を巡る旅へ!というわけにはいかなそうだが、国内の旅行・出張時にはぜひとも持ち歩きたい一品だ。

製品名販売元購入価格
世界巡業 JF-PEACE4フォースメディア5380円

藤縄優佑