本日の一品

microUSBでもLightningでも充電できる、大容量2万mAhのモバイルバッテリー

 本記事のほとんどは病院で書いた。悪いものに当たったらしく、腹痛、嘔吐、発熱が続き、しばらく入院することになったためだ。会社にあるノートパソコンを持ち込みたかったが、取りに行っている余裕もなく、自宅にあったタブレットやBluetoothキーボードをなんとかリュックに放り込み、入院先へ。その際、一緒に持って行ったのが今回紹介するAukeyのモバイルバッテリー「PB-N36」だ。

「PB-N36」と付属のmicroUSBケーブル。ケーブル長は20cmと短い

 モバイルバッテリーはコンパクトサイズでバッテリー容量がそこそこなタイプと、デカい・重いが大容量のタイプに大別されるが、本製品は後者。バッテリー容量が多くても使い切れないし、持ち運びに不向きなので、個人的には敬遠していたタイプの製品だが、Amazonのタイムセールでたまたま見つけて衝動的にポチった。正直、購入直後はちょっぴり後悔していたが、意外と活躍してくれることがわかった今となっては良い買い物をしたと、ホクホクな気分になっている。

入院時の原稿執筆環境を再現してみた。タブレットスタンドまでは気が回らず、こんな状態に

 本製品のバッテリー容量は2万mAh。日常生活を送るうえでは不必要なほどに大容量だが、デバイスを長時間使用する今回のような事態ではありがたい存在となってくれる。給電用USBポートを2つ備え、接続したデバイスごとに出力が最適化され、2ポート合計で最大5V/3.4Aの急速充電を行えるのも○。欲を言えば、せっかくの大容量なので給電ポートがもっとあれば……と思った。

本体サイズは約149.5×82.5×21mm。縦横のサイズはZenFone 2とほぼ同じだが、厚さは何倍もある
重さは実測384gと、すごーくずっしり。手に持っているとすぐに疲れるくらいだ

 このモバイルバッテリー自体を充電する際に使用するポートとして、microUSBだけでなくLightningも装備しているのは特筆すべき点。iPhone/iPadユーザーにとってはわざわざモバイルバッテリーを充電するためだけにmicroUSBケーブルを持ち歩くのはおっくうだろうし、iPhone/iPad付属のLightningケーブルが1本(とACアダプターなどが)あれば、端末と本製品のどちらも充電できるというわけで、よく考えられた工夫だと思う。

右端がLigthningポートで、その隣にmicroUSBポート
充電中は電源ボタン部分のLEDインジケータが発光。バッテリー残量によって発光色が赤・緑・白と変化する

 本体の充電用ポートがLightningになったモバイルバッテリーもいくつか販売されてはいるが、もしメイン運用デバイスをiPhoneからAndroidスマホに買い替えた場合、やはり同じようにケーブル持ち運びの問題が発生してしまう。所持デバイスの種類に左右されず、手持ちのケーブルで本体を充電できるのは、他のモバイルバッテリーにはない魅力ではないだろうか。なお、microUSB/Lightningポートの同時使用による充電は不可とのこと。

 付属のマニュアルには記載していなかったが、本体上面のボタンを長押ししてライトのオン・オフを切り替えられる機能も搭載している。バッテリーが大容量ということもあり、非常時に役立ちそうだ。本製品は普段から持ち歩くだけでなく、自宅や職場などで手元に置いておき、いつでもパッと充電できるようにしておく、という使い方もおすすめかも。

なかなかの明るさを誇るライト
製品名販売元購入価格
PB-N36Aukey2799円(タイムセール価格)

藤縄優佑