本日の一品

タイピングを快適にするために自分を鍛えよう「ブラックアウトステッカー」

 最近、パソコンでのタイピング環境を整備している。というと、高品質なキーボードなどを思い浮かべる人もいるかもしれないが、筆者はあまりキーボードにはこだわらない質なので、ノートパソコンのキーボードを使っている。ただし、USキーボードは譲れないので今使っているのはMacbook AirのUSキーボードモデルだ。

「ブラックアウトステッカー」パッケージ表裏

 もともとUSキーボードなのでカナは刻印されていないのだが、アルファベットの配列も変えてしまっているので、刻印に引きずられてしまわないようになんとかしたいなぁと思っていた。「Happy Hacking Keyboard」の無刻印モデルのようなものがよいのだが、あそこまでストイックなキーボードはきっとつらいだろうなぁとも思っていたし、外付けキーボードを持ち歩くほど文章を書くことはないのだった。

 そんな中、ファーイーストガジェットからキーボードの刻印を隠してくれる「ブラックアウトステッカー」が発売された。そしてこの度、そのUSキーボード版が発売されたことを知り、早速購入して使ってみた。

 内容としては、つや消しのカッティングシートを切り抜いただけの物なのだが、寸法もMacbook Airもきっちり合わせてあり、ホームポジションまでくり抜かられていて税込1350円なら、自分で作る手間を考えれば高い買い物とは言えないだろうと感じた。

左側ホームポジションの拡大。元からあるホームポジション確認の突起を避けるために穴が開いているので、その部分のステッカーをさらに貼り付けた
右側ホームポジションは突起がない位置になったので、穴部分のステッカーだけでホームポジションの目印にした

 アルコールでキーを拭いて気持ち程度脱脂したあと、1枚ずつ貼り付けていく作業が案外手間で、小一時間ほどかかってしまった。緊張感を維持して貼っていくのは骨が折れる作業なので、これから貼り付けよう思っている方はある程度覚悟してチャレンジしてみてほしい。筆者は隠したいフルキー部分だけに貼って、ファンクションキーや制御キーはそのままにしている。おかげで、全部の刻印を隠すよりは、圧迫感が少なく済んでいるかなと思う。

作業中。右から順番に貼っていった
剥がす前のステッカー拡大

 気になる貼ったあとの使い勝手は、つや消しシートのおかげで、使い込んだキーにざらざら感がよみがえってきて、感触がよくなったと感じた。ただ、シールのエッジ部分が少し引っかかる感じがあるので、もう少し使い込んで丸くなることを期待したい。

 ホームポジションに手がないときなど、まれにどのキーがどこにあるのか分からなくなることもある。そんなときでも困らないように、パッケージ裏面にキーボード一覧が印刷されており、さらにメーカーサイトにはキーボード一覧表壁紙がある。パッケージを持ち歩くのはきついが、壁紙をダウンロードしておくのは邪魔にもならないので万一の時のためにやっておこう。一番困るのはパスワード入力画面なので、分からなくなる自信のある人は他の機器(スマートフォンなど)にも入れておくとさらに安全だろう。もっともそういう状況を乗り越えることでキー配置が脳に強く刻まれる可能性もあるので、一切何も対策しない方がいいのかもしれない。

 キーボードを隠すことによってタイピングが楽になったのだが、それはつまりブラインドタッチができていないということでもあるので、まだまだ精進が足りないということが分かった。いつまでキーボードを使うのかわからないが、10年やそこらでなくなるとも思えないのでキーボードをよく使う人にはおすすめだ。

製品名販売元購入価格
ブラックアウトステッカー for US Mac 15mmファーイーストガジェット1350円(税込)

大木真一