ケータイ Watch的“スマホ旅”

エクスペディアで衝動旅行計画

 スマートフォンひとつで、何気ない旅行がこんなに楽しく――そんなスマホの使いこなし術を紹介していきます。

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 突然まとまった休みが取れたので、海外旅行に行きたい。でも、旅行代理店のパッケージツアーは催行のだいぶ前に締め切られている。そんな時に活用したいのがインターネット。航空券とホテルを予約できれば、送迎付きで至れり尽くせりのパッケージツアーとまでは行かなくても、十分に休暇をエンジョイできる。最近はスマホでもこうした予約サービスを利用可能で、アプリ一つで自由自在に旅行計画を立てられるようになっている。

エクスペディアのアプリを起動したところ

 今回ご紹介する「エクスペディア」のアプリもその一つ。まずは航空券だが、目的地と行き帰りの日付、人数を入力すれば、予約可能な便がリストアップされる。その中から予算や時間など、希望に沿うものを選んで購入手続きを行う。代金はクレジットカードで支払うことになるが、一般的なショッピングサイト同様、あらかじめエクスペディアに会員登録しておけば、カード番号等の入力を省ける(セキュリティコードは都度入力)ので便利だ。

日付や目的地を指定し、航空券を予約。LCCのエアアジアも予約できる
料金を確認し、クレジットカードで決済。旅程の詳細はあらかじめ登録したメールアドレスにも送付される

 続いてホテル予約。航空券を予約し終わると、そのまま目的地付近のホテル予約に移れる。チェックイン・チェックアウトの日にちが航空券と連動しているので、改めて指定する必要もない。星の数やユーザーの評価、価格などから気に入ったホテルを選んでいく。最近では部屋の中でインターネット接続サービスが利用できるかどうかもホテル選びの重要なポイントになっているが、各ホテルの詳細を見れば、そうした情報も確認できる。

ホテルの詳細ページでは、部屋で無線LAN接続できるかどうかも確認できる

 エクスペディアで予約した旅程については、同アプリ内で確認可能。必要であれば、その場でホテルの所在地を地図で確認したり、ホテルに電話をかけたりもできる。

予約した航空券やホテルはアプリ内からいつでも参照可能。
今回搭乗したエアアジアX(国際線)の機内。7時間を超えるフライトで機内エンターテインメントシステムが無いのが非常につらいが、解決策はまた改めて

 10月末、同アプリを使用し、実際にマレーシアのペナン島に出かけてみた。運悪くちょうど台風が日本列島をかすめたタイミングで、飛行機がちゃんと飛ぶかどうか不安な状況だったが、さほど遅れることもなく、無事クアラルンプール経由でペナンに到着した。

 空港からホテルまではタクシーで移動。今回宿泊したホテル名のアプリ内での日本語表記は「ザ ノータム オール スイート ペナン」(The Northam All Suite Penang)となっていたので、タクシーの運転手に行き先を「ノータムホテル」と伝えたら全く通じず少々焦ったが、アプリ内の英語表記の部分を見せたところ、「ああ、ノーテムね」(後日ネット検索したら、Northamの読み方は他にも「ノーサム」「ノーザム」などいろいろあることが分かった)と言われ、どうにかホテルに辿り着いた。

 宿泊したホテルが市街地の外れだったこともあり、滞在中にタクシーをよく利用したが、発音が悪くて伝わらない場合でも、画面を見せれば一発で理解してもらえるのは非常にありがたかった。予約だけでなく、旅の途中でも頼れるアプリだ。

ホテルの部屋からの眺望と室内の様子
ペナンの風景(AQUOS PHONE SHL22で撮影)

 これから始まる年末年始の旅行シーズン。まだ何も決めていなくても、スマホ1台あれば余裕で間に合う。

湯野 康隆