スマートフォンを導入しない理由は「普通のケータイで十分」


 株式会社インプレスR&Dが2009年12月に発行した「スマートフォン利用動向調査報告書2010」によれば、法人契約で携帯電話やPHSを利用しているが、スマートフォンを利用していない法人に利用しない理由を聞いたところ、52.9%と半数以上が「一般的な携帯電話の機能で十分」としていることがわかった。

 「一般的な携帯電話の機能で十分」とする法人は、2007年調査では50.3%で、2008年調査で48.9%と微減したものの、2009年調査で52.9%と4%増加している。

 次に多い理由が「端末価格が高い」で、これは2007年に22.9%、2008年に22.8%が挙げていたが、今回の2009年調査では32.2%と約10%増加。法人におけるスマートフォン導入にも、不況が影響していると言えそうだ。

 業種別に見ると、「金融・保険業」では「端末価格が高い」が35.7%で「一般的な携帯電話の機能で十分」より多く理由として挙げられているが、その他の業種ではすべて「一般的な携帯電話の機能で十分」を挙げる法人が最も多い。

スマートフォンを利用しない理由

 調査は、PCユーザーを対象としたインターネット調査で、gooリサーチが保有するアンケートパネルを対象としてgooリサーチで実施。総務省による企業・事業所統計と、業種別・雇用者規模別・雇用者数構成比で整合するようサンプリングを行ない、2009年9月24日から29日までの6日間にわたって実施。1808の有効回答を得た。

 「スマートフォン利用動向調査報告書2010」はCD(PDF)版6万900円とCD(PDF)+冊子版7万1400円があり、インプレスR&Dの直販サイトで販売するほか、amazon.co.jpでもCD(PDF)+冊子版7万1400円が購入できる。


(工藤 ひろえ)

2010/1/13 06:00