ウィルコム、データ通信利用者に遠隔データ消去サービスを提供


 ワンビ株式会社とウィルコムは、ワンビの遠隔データ消去ソリューション「トラストデリート(TRUST DELELE)」についての販売業務提携を発表した。この提携により、ウィルコムは「WILLCOM CORE 3G」法人向けデータ通信サービス利用者に対して、クラウドサービス版とクライアント企業側にサーバーを設置するエンタープライズ版を販売する。

 提携を記念して、2010年3月までに「WILLCOM CORE 3G」サービスを新規で法人契約した利用者は「トラストデリート クラウドサービス版」を6カ月間無料で利用できる「安心・安全持ち出しパソコンキャンペーン(仮称)」を実施する。

 「トラストデリート」は、パソコンを盗難・紛失した場合にも、パソコン内のデータを遠隔で消去するソリューション。ASP型のクラウドサービス版は、マイクロソフトが提供するクラウドコンピューティング向けプラットフォーム「Windows Azure」を利用して提供する。

トラストデリート クラウドサービス版の利用イメージ

 トラストデリートの機能は、遠隔消去機能、不可視化機能、消去確認証明書機能の3つ。遠隔消去機能は、あらかじめパソコンにトラストデリートをダウンロードして設定しておくことで、指定したデータをWebブラウザを介して遠隔操作で消去できる。消去方法は、「0」「1」で1回上書きする方法と、「0」「1」ランダムで3回上書きする方式の2種類から選択できる。

 不可視化機能はワンビが独自開発した機能で、一定時間インターネットに接続しなかった場合に、消去対象データを独自の方法で退避させて見えなくする「不可視タイマー」機能を実装。これにより保護したいデータの存在を第三者に気づかれないで済む。また、消去確認証明書機能は、消去した証拠を残し、「消去確認証明書」として重要データが消去されたことを確認できる。

 なお、トラストデリートは製品案内ページで体験版がダウンロードできるほか、プラネックスフォースシステムズ株式会社がパッケージ販売も行っており、パッケージ版の標準価格は6279円。

(工藤 ひろえ)

2010/2/3 06:00