パケットビデオとミルモ、Android端末向けDRM対応電子書籍アプリ


 米パケットビデオ(PacketVideo)は15日(現地時間)、パケットビデオのSDC DRM技術を採用した、Android端末向けの新しい電子書籍アプリケーション「millmo Book Player」を株式会社ミルモと共同で開発していると発表した。「millmo Book Player」は今春より提供を開始する予定だ。

 パケットビデオのSDC DRM技術を採用した「millmo Book Player」アプリケーションは、電子書籍コンテンツの販売機能と購入したコンテンツを管理・閲覧する機能を持ち、著作権保護に対応。

 ユーザーは、「millmo Book Player」を利用することで、「millmo Book Player」内に開設される「millmo.jpコミックストア(仮称)」「millmo.jp写真集ストア(仮称)」で、電子書籍コンテンツを購入できる。

 購入後、ダウンロードした電子書籍コンテンツは、Android端末内のSDメモリーカードに書き込まれ、「millmo Book Player」の作品や作家別に分類されるライブラリ機能により、簡単に閲覧できる。

 「millmo Book Player」の配信ソリューションは、パケットビデオのMediaFusionコンテンツ配信プラットフォームを活用して、ミルモとパケットビデオが共同で、セキュアな電子書籍コンテンツ配信システムを開発するという。

 パケットビデオは、2月15日よりスペイン・バルセロナで開催中の世界最大のワイヤレスサービス展示会「Mobile World Congress2010」の展示ブースで、「millmo Book Player」を出展する。

 パケットビデオは1998年設立。おもに携帯端末向けのマルチメディアプレーヤーアプリケーション開発を手がけ、世界中の携帯電話で採用されている。2009年7月、NTTドコモとの資本提携を発表。NTTドコモはパケットビデオの発行済株式総数の35%の普通株式を4550万米ドル(1米ドル=96.01円の換算で約43.7億円)で、パケットビデオの親会社、米NextWave Wireless Inc.より取得した。これにより、現在はNTTドコモの関連会社となっている。

「millmo Book Player」の利用イメージ


(工藤 ひろえ)

2010/2/16 06:00