CESAの国内ゲーム市場調査、iPhoneの潜在ニーズも分析


 社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、一般ユーザーのゲーム利用動向などをまとめた調査報告書「2010CESA一般生活者調査報告書」を発表、26日より販売を開始した。モバイル関連では、携帯電話やiPhoneでのゲーム利用に関するデータがまとめられている。

 今回の調査は首都圏、京阪神、その他地域を対象に1103人から得た回答を元にしている。男女比は、男性が48.3%、女性が51.7%で、調査期間は1月13日~2月9日。回答を郵便で送付してもらう自記式アンケート調査となっている。同調査によると、国内の家庭用ゲーム機ユーザーは3605万人と推計されている。

 携帯電話の利用動向を見ると、「現在も継続的に利用している」が11.8%、「以前はよくしていたが、今はほとんどしていない」が13.6%、「1~2度、試したことがある程度」が22.1%、「今まで1度もしたことがない」が47.9%、無回答が4.6%となった。今後の意向について「積極的に楽しんでいきたい」が5.5%、「自分にとって面白いソフトがあればしてみたい」が28.3%と、携帯電話のゲーム利用を前向きに捉えているユーザーは3割強となっている。

 有料ゲームについてはゲーム利用者(130人)のうち、23.8%が「利用している」と回答。定額課金が83.9%、従量課金とアイテム/アバターへの課金がそれぞれ16.1%を占めている。

 iPhone/iPod touchについては「現在も継続的に利用している」が1.1%、「以前はよくしていたが、今はほとんどしていない」が0.9%、「1~2度、試したことがある程度」が4.6%と、ゲーム経験者は6.6%となり、「今まで1度もしたことがない」は85.3%となった。今後は「積極的に楽しんでいきたい」が1.5%、「自分にとって面白いソフトがあればしてみたい」が22.4%となっている。

 CESAでは、「したことはないが、面白いソフトがあればしてみたい」というユーザー(新規期待顧客)や「以前はしていたが今はしていない/今後ソフト次第でまたしたい」と言うユーザー(休眠顧客)を潜在顧客と位置付け、前者が21.2%、後者が0.5%存在すると分析している。

 

(関口 聖)

2010/4/27 06:00