「Armadillo-440」上で「Windows Embedded Compact 7」動作


 アットマークテクノとサムシングプレシャスは、アットマークテクノの組込機器用のCPU評価ボード「Armadillo-440」上で、マイクロソフトの組込機器向けOS「Windows Embedded Compact 7」を動作させることに成功したと発表した。

 「Armadillo-440」は、ARM9を搭載しLinux OSを標準搭載した評価ボード。Android OSにも対応している。価格は試作機開発の液晶モデル開発セットが6万3000円。「Windows Embedded Compact 7」は、マイクロソフトの組込機器向けOS「Windows Embedded CE 6.0」の後継として発表された組込機器向けの最新OSとなる。

 アットマークテクノとサムシングプレシャスは、「Armadillo-440」専用のBSP(CPU上で特定OSを動作させるためのライブラリ)を共同で開発し、サムシングプレシャスのBSPラインナップ「Lilas(リラ)」に加えた。

 「Lilas」には、今回のCompact 7版とCE 6.0版のBSPが用意され、バイナリ版が無償でダウンロードできる。「Armadillo-440」専用のCompact 7評価ソフトも無償提供され、開発環境を用意することなく評価ソフトがインストールできる。なお、カスタマイズが可能なソースコード版BSPはサムシングプレシャスから有償提供される。

 



(津田 啓夢)

2010/7/9 06:00