ドコモ対応HSPAモジュール内蔵、組込用ルーター「Rooster-H100」


 サン電子は、ファーウェイ製HSPAモジュール内蔵の組込向けルーター「Rooster-H100」を11月末に発売する。オープンプライスだが、価格は4万円程度。

 「Rooster-H100」は、組込用途の通信モジュール内蔵ルーター。内蔵モジュールは、ファーウェイ製の「EM770J」で、NTTドコモのネットワークが利用でき、下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbpsで通信できる。これまでのRoosterシリーズでは、データ通信端末を装着するもので、動作環境によっては端末が脱落する懸念が否定できなかったが、今回は通信モジュール内蔵で、さまざまな環境での利用に対応しやすくなった。

 外付けアンテナコネクタやRS-232Cポートを装備するほか、LANポート(100BASE-T、10BASE-T×2)、USBポートが用意されている。ルーターとしては、VPN(IPSec、PPTP)やNAT/IP マスカレード、ルーティング設定、DHCPサーバー、仮想サーバー、DMZ、パケットフィルタリングなどが利用できる。サン電子提供のダイナミックDNSサービスも利用できるほか、既存のRoosterシリーズとVPN接続することもできる。またAPN(接続先設定)を指定することもできる。指定した時刻や曜日などで自動的に再起動する機能なども利用できる。

 大きさは115×92×33mm、重さは約510g。動作気温は0度~50度。ネットワークカメラやデジタルサイネージを複数台設置する場所や、事業所間の大容量データ通信といった利用が想定されている。

 



(関口 聖)

2010/10/28 17:21