DNP、ICカードの機能をmicroSDカードに搭載できる「TinySmart」


 大日本印刷(DNP)は、ICカード用OSを搭載したmicroSDカード「TinySmart」(タイニースマート)向けアプリケーションが開発できる開発キットを1月末に提供する。

 「TinySmart」は、ICカード向けOSを搭載し、社員証や会員証、キャッシュ・クレジット情報などICカードアプリの利用が可能なmicroSDカード。ICカードでは格納しにくかったパソコンや各種機器用のセットアッププログラム、TinySmartを動作させるデバイスドライバ、電子書籍や動画などのコンテンツも格納できる。

 DNPでは、2009年11月に、ICカードで複数アプリが利用できるOS「MULTOS」を採用したmicroSDカードを開発。今回の「TinySmart」は、DNPの独自OSとなる「Standard-9 V5」を採用した「TinySmart」となる。

 開発パッケージには、Standard-9 V5版かMULTOS版の「TinySmart」5枚と、デバイスドライバ(評価版)、取扱説明書、テクニカルサポートなどが含まれる。

 DNPでは、「TinySmart」の開発キットを国内外の各種機器メーカーなどに販売していく。「TinySmart」およびその周辺ビジネスによって今後3年間で約15億円の売上を見込む。さらに、Android版のドライバ開発にも着手し、2011年末までに提供する予定。

 

(津田 啓夢)

2011/1/19 12:09