PayPal、スマートフォンブラウザ向け決済ソリューション


 ペイパルジャパンは、iPhone/iPad、Androidに対応したスマートフォン向けのオンライン決済ソリューション「モバイル エクスプレス チェックアウト」の提供を開始した。

 オンライン決済サービス「PayPal」の「モバイル エクスプレス チェックアウト」は、iPhone/iPad、Android端末などのスマートフォン用ブラウザに最適化された決済ソリューション。スマートフォン向けにECサイトを展開する企業が導入できる。

 エンドユーザーは、対応ECサイトでの代金支払いにおいて「Checkout with PayPal」を選択し、メールアドレスとパスワードでPayPalにログインする。支払い内容を確認の上、承認すると決済される。PayPalにはあらかじめクレジットカード番号などを登録しておくため、対応サイトでは商品購入の都度、カード番号などを入力する手間が省ける。

 導入にあたって、初期費用や月額利用料はかからないが、PayPalで決済された場合の代金を受け取る際に手数料がかかる。国内取引の場合の標準レートは3.6%+40円となる。

 PayPalは、世界190の国と地域において、24の通貨に対応している。登録アカウント数は2億4000万件で、このうち過去1年間に1度でも利用したことのあるユーザーは約9400万件となる。国内の登録アカウントは約150万件で、このうち過去1年間の利用実績があるアカウントは60万件となっている。

 ペイパルジャパンでは、2011年の事業戦略として、PayPalの各サービスを積極的に日本へ導入していくとしている。今回の「モバイル エクスプレス チェックアウト」の提供もその一環で、このほか、近日中にもオンライン決済ソリューション「PayPal for Digital Goods」「ウェブ ペイメント プラス」を提供する方針を示している。

 

(津田 啓夢)

2011/2/21 13:19