NEC、2画面ディスプレイ搭載の書籍スタイル端末「LifeTouch W」


 NECは、Android 2.2を搭載し、2画面ディスプレイを採用したブックスタイル端末「LifeTouch W」(ライフタッチダブル)を発表した。6月より企業向けに出荷が開始される。

 「LifeTouch W」は、LifeTouchシリーズ第1弾の「LifeTouch」、第2弾の「LifeTouch NOTE」に続く第3弾となる。初代は法人企業向けにカスタマイズ可能なAndroidタブレットとして登場し、第2弾の「LifeTouch NOTE」はコンシューマー向けとされた。「LifeTouch W」は初代と同様にまずは法人企業向けに提供される。

 NECでは、電子書籍や出版関連サービスの端末や、流通小売業。医療や製造業での在庫管理および発注業務端末、通信教育や塾・学校の学習端末としての利用を想定している。

 OSはAndroid 2.2を採用する。7型、600×800ドット、ノングレアのTFT液晶を2つ搭載し、いずれもペン入力やタッチ入力に対応した抵抗膜式のタッチパネルを採用する。CPUは、ARM Cortes A8で、メモリはRAMがMobile DDRの384MB、ROMが1024MBとなる。端末は縦持ちの文庫本スタイルでの利用を前提とするが、横画面利用も可能となっている。

 300万画素カメラを搭載し、フルサイズのSHHCカードに対応する。Micro B型のUSBポートが2つ、USB 2.0 Host互換ポートを1つ搭載装備する。モノラルスピーカーも内蔵する。バッテリー駆動時間はWebサイト閲覧時に最長5時間としている。

 2画面用ブラウザがプリセットされるほか、無線LANの簡単接続機能である「WPS」や「らくらく無線スタート」、手書き文字認識エンジン「楽ひら」、文字入力システム「iWnn」などが用意される。

 通信はWi-Fi(IEEE802.11b/g)やBluetooth 2.1+EDR(OPP/HSP/A2DP/AVRCP)、GPSなどをサポートする。また、顧客の要望に応じて3G通信機能も搭載できるとしている。加速度センサーや地磁気センサー、輝度調整センサーなどを搭載する。

 大きさは約135×208×23mmで、重さは約530g。NECでは、2画面用アプリケーションの開発や、筐体カラーなどをカスタマイズして提供する。

 




(津田 啓夢)

2011/5/19 12:47