「KDDI ビジネスコールダイレクト」に内線Cメール機能追加


特徴
KDDI 山本氏

 KDDI、沖縄セルラーは、法人向けに提供中の音声定額サービス「KDDI ビジネスコールダイレクト」において、7月13日より、内線番号を利用してCメール送受信を実現する「内線Cメール機能」を追加する。

 「KDDI ビジネスコールダイレクト」は、あらかじめ登録したau携帯電話とKDDIの固定電話に内線番号を割り当て、固定と携帯電話間を内線電話化する法人向けの定額サービス。KDDIによると、専用線を敷くことなく導入できる点が受け、2009年4月のサービス開始から現在までに1800社以上で導入されているという。

 7月13日より提供される「内線Cメール機能」は、電話が利用しにくい状況でも、パソコンや携帯電話から内線番号でCメールが利用できるサービスとなる。折しも事業者間SMSサービスの提供開始時期と重なるが、「内線Cメール機能」は閉域サービスとなるため、他キャリアのSMSとは連携されない。

 auの携帯電話やスマートフォンでは通常のCメールと同じようにやりとりでき、送信先が内線電話番号となる。パソコンの場合はWebメールのようにブラウザでCメールをやりとりする。絵文字なども利用できる。パソコンからは最大100通まで同時送信が可能なため、一斉同報配信などにも活用できる。

 このほか、パソコン版でCメールを閲覧した場合にauの携帯電話やスマートフォンに通知する「開封お知らせ機能」や、パソコン向けにCメールが届いたことを音声でアナウンスする「受信お知らせ機能」などが用意される。

導入費用

 「内線Cメール機能」は「KDDI ビジネスコールダイレクト」の追加サービス扱いになるため、「KDDI ビジネスコールダイレクト」の利用が前提となる。「内線Cメール機能」の利用料は、auの携帯電話およびスマートフォンからは無料で、パソコン版のみ1ユーザーID毎に月額315円かかる。また、初期導入費用として、パソコン版は1ユーザーID毎に1050円かかる。

 KDDIのサービス企画本部 コミュニケーションサービス企画部長である山本裕幸氏は、「携帯電話は企業に浸透してきたものの、まだまだ内勤者は固定、外勤者は携帯電話を利用している」と話しており、固定と携帯でシームレスなアクセスを実現する「KDDI ビジネスコールダイレクト」が企業ユーザーのニーズにマッチしたソリューションであるとアピールしている。これにCメール機能を追加することで、外勤者が電話をとれない場合などにも対応できるようになる。

 さらにKDDIでは、「内線Cメール配信API」を無償で提供する。これによって、システムインテグレーターや開発会社が自由にソフトウェアや業務基盤などとのシステム連携が図れる。


 




(津田 啓夢)

2011/6/8 13:55