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クレディセゾン、スマホで簡単クレカ決済の「Coiney」と提携

 クレディセゾンとコイニーは、スマートフォンを使った決済サービス「Coiney」(コイニー)の提供に向け、サービス提携すると発表した。4月10日より加盟店募集を開始する。

 セゾンカードなどのクレジットカードを展開するクレディセゾンは、スマートフォンを使って容易にクレジットカード決済が導入できるサービス「Coiney」の提供に向けて業務提携した。4月10日よりカード決済加盟店の募集が開始される。現在、初期費用や設置費用は無料。

 クレディセゾンによると、クレジットカード決済の市場は年々拡がりつつあるが、中小企業や個人事業主においては依然として現金の割合が大きいという。それは、カードの信用情報を照会し決済を行う「CAT(キャット、Credit Authorization Terminal)」や「INFOX」といった端末の導入費用が10~20万円、場合によっては30万円近くするため、負担が大きいからだ。

 「Coiney」は、スマートフォンに専用の読み取り機を接続することで、クレジットカード決済サービスを実現するもの。イヤホンジャックに専用リーダーを装着し、アプリ上で金額を入力、リーダーのミゾにクレジットカードをすべらせて読み取る。購入者はスマートフォン画面上にサインし、購入の控えはメールアドレスを入力してメールで受け取る。VISAやMastercardに対応する。リーダーはコイン電池で駆動する。

 コイニーでは、スマートフォンを利用することで導入設置コストを下げ、中小企業や個人事業主に対しクレジットカード決済の導入を促す。加盟申し込みから導入開始までの期間も短縮し、これまでの45日から最短7日間とする。また、通信できる場所であれば、屋内外で利用できるとアピールしていく。なお、コイニーの創業者はPayPal日本法人の立ち上げメンバーである佐俣奈緒子氏、取締役には元サイバーエージェント専務の西條晋一氏が名を連ねる。

 クレディセゾンとコイニーは2013年度、Coineyリーダー10万個を供給する方針。通常、クレジットカードの決済手数料は5%程度だが、Coineyでの手数料は4%となる。クレディセゾンの加盟店業務のノウハウと、スマートフォンを利用したコイニーの決済ソリューションの連携により、カード会員へのサービス向上を図る。さらに、経済成長する東南アジア地域への進出も検討していくという。

津田 啓夢