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お菓子の外箱をたった15秒で“プリクラライク”に作れる自販機「Prio」

DNPが来春提供

 大日本印刷(DNP)は、お菓子や食品、日用品などの商品パッケージ(外箱など)に、好きな写真や文字などをその場で印刷できる自動販売機「Prio(プリオ)」を開発した。2015年4月から、主に法人向けに販売する。価格はロットにより異なるが、500万円(税抜)~、としている。

好きな写真でオリジナルパッケージが作れる
「Prio」

 Prioは、お菓子や食品、日用品などの商品パッケージに、好みの写真や文字を約15秒で印刷できる自動販売機。SDカードやスマートフォンに保存された写真や、あらかじめ本体に保存された画像、その場で撮影した写真を利用して、商品パッケージにプリントできる。Prioの特徴として、手書き文字で写真にメッセージを書いたり、用意されたスタンプでアレンジするなど“プリクラライク”な使い方でオリジナルパッケージが作れる。

 スタンプ(イラスト、企業ロゴなど)や、多言語対応、陳列形態は採用企業向けにカスタマイズできる。Prio本体のサイズは、600×500×900mm、貨幣取扱部を含む高さは1800mm、重さは240g。利用は硬貨/紙幣での支払いのほか、固有の「バーコード」の読み込みなどで操作可能。格納できるパッケージのサイズは最小が80×50×15mm、最大が170×100×30mm。プリント方式はインクジェット4色。

 同社では、主に店舗や観光地、アミューズメント施設などの売り場に設置することを想定しており、食品や飲料、日用品などの業界に向けたオンデマンドプリントサービスとしてPrioを展開していく。オリジナル性の高いサービスとして、こうしたオンデマンドプリントサービス事業の需要が高まっているが、これまではWebサイトなどで注文後、受け取るまでに数日かかったり、送料が負担になったりといった課題があったが、その場で完成品を購入できるという新たな価値の提供が可能になる。

川崎 絵美