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国内初のLTE対応IPトランシーバー、KDDIが法人向けに

 KDDIは、LTE対応のIPトランシーバー「IP500H」と車載端末「IP-T10」を9月より法人向けに提供する。一斉同報が可能なトランシーバー型サービスは他キャリアからも提供されているが、国内で初めてLTEに対応したサービスとなる。

 「IP500H」「IP-T10」は、イベント会場でのやり取りや、タクシーなど、音声を一斉同報で複数に伝えられる。トランシーバーではあるが、電話のように同時に会話したり、優先順位を付けて割り込んだりできる。LTE対応だが、VoLTEではなくVoIPによる通話となる。音声品質は無線のものよりも良いとのことで、低遅延も特徴とされる。利用時にはKDDIのクラウド基盤と、インターネットを介さない閉域ネットワークを利用することになり、秘匿性の高い通話となる。

 アイコム、インフォメーションタスクを通じて提供されるが価格はまだ未定。端末価格は10万円以下、利用料は1台あたり3000円以下で検討されている。また端末販売だけではなく、リースなども検討される。

 「IP500H」の大きさは59×95×25.9mm、重さは205g。10時間の連続使用が可能で、防水防塵(IP67)性能も備える。もう一方の「IP-T10」の大きさは141×137.5×34.5mm、重さは445g。USBポートやGPSアンテナ用インターフェイスが用意されている。

関口 聖