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イベントや災害時のWi-Fiスポット設置、非常用電源にも使える可搬型Wi-Fiステーション

 京セラコミュニケーションシステムは、屋外イベントや災害時などにWi-Fiスポットを設置するための設備「可搬型Wi-Fiステーション」の提供を5月16日に開始する。価格は、屋外タイプが70万円、屋内タイプが35万円(いずれも最小構成、税抜)。

 「可搬型Wi-Fiステーション」は、持ち運びできるケースに鉛蓄電池と無線LANアクセスポイント機能を搭載し、商用電源が無い場所でもWi-Fiスポットを展開できるシステム。固定回線やモバイルルーターをインターネット回線として利用できる。また、AC100Vの出力機能を備えており、平時には無停電電源装置(UPS)として、災害時には非常用電源としても使える。

 屋外タイプはIP65相当の防水防塵対応で、組み立て式のアンテナ付き。通信用とPoE用で2つのLANポートを備える。収納時の大きさは約581×464×298mmで重さは約30.5kg。IEEE802.11a/b/g/n/acをサポートするし、最大通信速度は867Mbps(5GHz帯利用時)。バッテリー容量は40Ahで、12時間稼働する。

 屋内タイプは大きさ約425×340×171mmで重さは11.5kgと、持ち運びを重視して小型化したもの。IEEE802.11a/b/g/nで、最大300Mbpsをサポートする。バッテリー容量は12Ahで6時間稼働。

 両タイプとも拡張バッテリー用の充電端子を備える。同社では、オプションとして拡張バッテリーや太陽光パネル、モバイルルーターなどのバックホール回線を提供する。

石井 徹