【CEATEC JAPAN 2011】
京セラ、キークリック感を再現する「新感覚タッチパネル」など


 京セラブースでは、携帯電話の近未来コンセプトモデルや携帯電話、スマートフォン/携帯電話向け部材などが展示されている。目玉の1つは、今後のスマートフォンやタブレット端末への搭載も期待される「新感覚タッチパネル」だろう。

 スマートフォンやタブレット端末の利用に際し、ディスプレイに表示されるキーボードでは使いにくい、といった理由で避ける人もいるはずだ。京セラブースの「産業用デバイス技術」コーナーに展示されている「新感覚タッチパネル」は、ガラスを触っているにも関わらず、物理キーを押し込んでいるような感覚を味わえるというもの。その応用例である「触感デモアプリ」では、フラットなパネル上であるにも関わらず、押し込む力の強弱まで何段階も変化するクリック感が体験できる。明確に押した感覚が得られることで、産業用機械のタッチパネル操作では誤操作防止などに役立つと期待されている。

「新感覚タッチパネル」は「産業用デバイス技術」コーナーへ参考品として展示中の「新感覚タッチパネル」はぜひとも試していただきたい画面左下の2段押(軽→重)を触ってみる
触れるだけでは反応しない軽く押し込むと、指先に「押した」という感覚が生じるさらに強く押すと、もう1段階押し感が感じられる
KDDIブースの「新感覚スマートフォン」も併せて体験したいスマートフォン状の端末に、3種類の体験コンテンツが用意されているテンキーで文字入力をすると、リアルな押し感が感じられる

 この触感は「押圧センサー機能」と「リアル振動機能」によるもので、設定パラメータによりさまざまな触感を再現できるという。また、自分に使いやすいクリック感を持ったパソコンのキーボードを選ぶように、ユーザーが設定によりパターンを変更することも可能で、アプリメーカーなどでも作成できるようになるという。

 「新感覚タッチパネル」をスマートフォン向けに改良し、キーやボタンとして体験できるのが、KDDIブースの「新感覚スマートフォン」だ。京セラブースの「触感デモアプリ」では触感のバリエーションを、KDDIブースでは端末としてのリアリティが体験できるので、現地へ足を運ぶ際にはぜひ併せて試してみるといいだろう。

 さらに京セラでは、骨伝導とは異なり、耳に当てるだけで音が聞こえる“振動で音を伝える”技術をKDDIと共同開発中で、そちらはKDDIブースで「新聴覚スマートフォン」として展示されている。

京セラとKDDIが共同開発中の「新聴覚スマートフォン」はKDDIブースのみの体験となる騒音の中でも声が聞き取りやすい

 このほか、ブースには、mamorino2、Mi-Look、K010、K009、DIGNO ISW11K、HONEY BEE SoftBank101K、Sweetia WX02K、HONEY BEE 4、LIBERIO WX03K、SOLID SQUARE WX01Kが展示されている。残念ながらいずれもボックス内の展示にとどまっているが、スマートフォンとして新たに登場したHONEY BEE SoftBank101Kは、HONEY BEEの世界観が見事に再現されているのが確認できる。

ユニークなデザインが目を引く「携帯電話・近未来コンセプトモデル」「HONEY BEE SoftBank101K」はケース内展示だが、取材のため、ケースから出して撮影した携帯電話やスマートフォンに使われている部品も多数展示

 




(すずまり)

2011/10/5 11:32