【CEATEC JAPAN 2015】

RoBoHoN(ロボホン)に会えるシャープブース

 千葉県の幕張メッセでは、10月7日~10日にかけて、IT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2015」が開催される。開催に先立つ6日には、プレスプレビューとして取材することが可能だった。多くのブースは設営中・準備中であり、展示の外観は最終ではないものの、携帯電話関連を中心に、見どころのブースや展示を一足先にお届けする。

 シャープは、6日にCEATECの会場で発表会を開催。ブースの概要のほか、今後の家電製品の方向性を示し、モバイル型ロボット電話「RoBoHoN」(ロボホン)の開発も発表した。「RoBoHoN」発表の模様は別記事を参照されたい。

シャープのブース(設営中)
モバイル型ロボット電話「RoBoHoN」(ロボホン)

「RoBoHoN」(ロボホン)

 「RoBoHoN」は2016年前半に発売ということで、まだ時間があり、駆動時間や価格などの詳細は明らかになっていないが、シャープのブースでは、「RoBoHoN」の動きやカメラの撮影の様子、プロジェクターの投影、ダンスといった基本機能がデモンストレーションを交えて披露されている。

 外観は、ロボ・ガレージ代表取締役社長で多数のヒューマノイドロボットを手がけてきた高橋智隆氏との共同開発ということもあり、国際宇宙ステーションに打ち上げられた「KIROBO(キロボ)」や、ディアゴスティーニの「ROBI(ロビ)」、パナソニックの「EVOLTA(エボルタ)」など、同氏がこれまで手がけてきたヒューマノイドロボットと共通するデザインが盛り込まれている。

 実際の動作においてしゃべる様子は、「エモパー」を利用しているユーザーにはなんとなく聞き覚えのあるしゃべり方という印象。小型のボディながらも、首をかしげる、手を振る、瞳の色が変化するといったさまざまな動きで、表現力豊かなしぐさを実現している。

新型のフリーフォームディスプレイ(FFD)

 シャープのブースではまた、8Kディスプレイなどのほかに、エッジを自由な形状にできるフリーフォームディスプレイ(FFD)の新型が展示されている。ひとつは完全な円形の液晶ディスプレイで、タッチパネルに対応することで、円形のスマートフォンといった用途を提案。

 この円形ディスプレイを応用し、周囲にダイヤルを装備して、自動車の車内の操作や、家電の操作などに向けた操作UIを提案する展示もされている。

 FFDではまた、主に車両内に向けて、曲面形状を実現したものも新たに紹介している。センターコンソールなどにフィットさせることを想定しており、FFDの特徴であるエッジの自由な形状で、さまざまなデザインに対応できるようになっている。

ダイヤルUI搭載型円形FFD
円形FFD
曲面型FFD
フリーフォームディスプレイの技術を応用したフレームレス液晶のバリエーション

 シャープブースではほかにも、フィッティングルームにも使えそうな大型のミラーディスプレイや、シースルーディスプレイ、家電連携の取り組みなども紹介されている。

太田 亮三