【CEATEC JAPAN 2009】
KDDI、燃料電池内蔵ケータイを展示


KDDIのブース

 KDDIのブースでは、燃料電池を内蔵した携帯電話の試作機が展示されている。過去の展示会でも燃料電池を内蔵した試作機の展示が行われてきたが、今回は2009年の試作機として東芝と共同開発したものとなっている。商用化時期は未定。

 新たに試作機として展示されたのは、2005年に試作されたモデルから構成が刷新された、東芝との共同開発による燃料電池内蔵の携帯電話。長時間使用でき、充電にコンセントが必要なく、充電時間も必要ないという3点を特徴に挙げている。展示された試作機は、薄型の端末の電池パック部分に燃料電池ユニットを取り付けたような形で、取り付けた状態での厚さが22mmとなっている。側面には燃料カートリッジ用の燃料注入口が設けられており、裏面全体はスリットの空いたカバーで覆われている。通常のリチウムイオン充電池も取り付けられるよう、着脱可能になっているのも特徴。将来的には、燃料電池ユニットを取り付けた状態で厚み20mm以下を目指すとしている。

 展示の試作機は薄型で、一部にカバーのかけられた型番不明のモデルだったが、実際に携帯電話として稼働しており、燃料電池内蔵端末が実用に近づいていることをうかがわせる内容となっている。

燃料電池内蔵ケータイの概要展示された燃料電池内蔵ケータイは東芝との共同開発
左側面に燃料注入口。裏面全体にはスリット燃料電池カートリッジも展示されている

 




(太田 亮三)

2009/10/6/ 11:48