【CEATEC JAPAN 2009】
カメラをスティック型コントローラーに変えるKDDIの新技術


「直感コントローラ2」の概要

 KDDIのブースでは、既存の携帯電話に搭載されているカメラをアナログ操作が可能なデバイスに変身させる「直感コントローラ2」が紹介されている。商用化時期は未定だが、コストを抑えて実現できるユニークなインターフェースになっている。

 「新触感!ぷにぷにインターフェース」と題して紹介されているのは、既存の携帯電話のカメラ部分に弾力性のあるスプリングのようなデバイスを取り付け、スティック状のコントローラーとして利用するというもの。コーナーでは、弾力性のある素材を用いたことで「触覚的フィードバック(ぷにぷに感)を獲得」と紹介されており、アナログ感覚で利用できる様子がアピールされている。

 「直感コントローラ2」は携帯電話と磁石で固定し、上下左右など360度の方向キーとして利用できるほか、スティックを押し込む操作や、スティック状デバイスをその場で回転させる動作も認識できる。これにより、メニュー画面でカーソルを移動させ、押し込んでアイコンなどを拡大、回転させてリストをスクロールさせるといった、さまざまな操作が可能になっている。

 スティック状デバイスの内側、カメラから見える部分には2色の模様が描かれており、カメラでこの模様を認識することで動作を認識する。KDDIが開発したこの映像解析技術はBREWアプリ開発時に組み込むことが可能で、新たに開発されるゲームやビューワーアプリなどに搭載できる仕様になっている。

 ブースではまた、「直感コントローラ2」の応用例として、Bluetoothを介して家庭のセットトップボックスを操作するといった内容も提案されている。

既存の携帯電話に取り付けられた「直感コントローラ2」分かりにくいが、裏側で操作しているところ
弾力性のある素材で「触覚的フィードバック(ぷにぷに感)を獲得」した「新触感!ぷにぷにインターフェース」と紹介されている固定は磁石
カメラが認識する2色の模様

 



(太田 亮三)

2009/10/6/ 18:02