【CEATEC JAPAN 2009】
富士通ブースでデザインコンテスト受賞作、ゴルフアプリ体験も


 富士通のブースでは、6日に結果発表した「FUJITSU モバイルフォンデザインアワード2009」の作品が展示されている。

 「FUJITSU モバイルフォンデザインアワード2009」は、一般から携帯電話のデザインを募集するコンテスト。6月5日~7月31日に作品を募集し、10月6日に結果が発表された。6日夕刻には同社ブース内で授賞式が行われた。今回、ブースでは、グランプリや準グランプリ、審査員特別賞の計9作品がケース内で展示されている。実際に触れることはできず、コンセプト段階のモックアップながら、同ブース付近を通りがかる国内外の来場者の多くが足を止め、カメラを片手に談義する姿が見られた。

左から富士通経営執行役 モバイルフォン事業本部長の佐相秀幸氏、富士通デザイン代表取締役社長の加藤公敬氏、DESIGN ASSOCIATION会長の浅葉克己氏 グランプリは、携帯電話を振って操作する「Gesture」(作者:Jin-gwon GO)
「Gesture」「Gesture」側面「Gesture」背面
準グランプリ(リアル部門)の「soap.」「soap.」側面/背面準グランプリ(ドリーム部門)の「FOLD-A-PHONE」「FOLD-A-PHONE」側面
審査員特別賞の「F-Circle」「F-Circle」背面審査員特別賞の「おすそわケータイ」「おすそわケータイ」概要
審査員特別賞の「アメーバフォーン」「アメーバフォーン」概要審査員特別賞の「chamelephone」「chamelephone」概要
審査員特別賞の「KA○RA(瓦)」「KA○RA」概要審査員特別賞の「Adjustick」「Adjustick」概要

 

「プロジェクトF」

 その展示コーナーの裏には、「プロジェクトF」と銘打たれたコーナーが用意されている。「プロジェクトF」は、放送作家などで活躍する小山薫堂氏、ITアーティストでチームラボ代表の猪子寿之氏、プロダクトデザイナーの山中俊治氏による実験的な活動のこと。それぞれ異なるジャンルで活躍する3人が、新たな携帯電話の形を追求し、その結果がモックアップなどで示されている。コーナー内には、小山氏による「新しい携帯電話を考えたら出てきた10のつぶやき。」とするメモや、モックアップ、ディスプレイが設置されている。

 「10のつぶやき」は今回のプロジェクトの方向性を示すものと言え、モックアップは一見すると通常の折りたたみ型端末のようだが、2画面タッチパネルを採用し、ヒンジ部に鍵を挿さなければ動作しないという。脇に置かれたディスプレイは、メニュー画面や文字入力画面などを示し、外観~ソフトウェアを一貫してデザインした内容となっている。

 担当者によれば「外部の方と協力することで、インハウスデザイナーでは気づかない点が見つかる」という。昨年のセパレートケータイはBluetoothなどを駆使した“技術先行型”だが、今回は“デザイン先行型”と言える動きとなっている。

「新しい携帯電話を考えたら出てきた10のつぶやき。」モックアップ文字入力などソフトウェア面を含めた提案

 

 このほか同社ブースでは、携帯電話関連の展示としてゴルフのスイング診断コーナーが用意されている。これは、9月28日に発表されたiアプリ「ETGAスウィングレッスン」を体験できるというもの。ゴルフの練習場のような設備が設けられ、来場者の腰にアプリを起動した携帯電話をつけ、クラブを持ってボールを打てば診断できるようになっていた。ここで利用された携帯電話は、外観を隠すボックスの中に入っており、その姿が見えないようになっていた。

ゴルフのスイング診断コーナー「ETGAスウィングレッスン」
診断画面腰に付けて測定する

 



(関口 聖)

2009/10/7/ 17:42