【2012 International CES】
ノキア、AT&T向けに同社初のLTEスマートフォン「Lumia 900」


AT&T向けに発売されるLumia 900を手にするマイクロソフトのバルマー氏(左)、ノキアのエロップ氏(中央)、AT&Tのデ・ラ・ベガ氏(右)

 ノキアは9日(米国時間)、「2012 International CES」開幕前日にプレスカンファレンスを開催。AT&T向けに発売済のWindows PhoneをベースにしたLTE対応スマートフォン「Lumia 900」を提供すると発表した。

 9日のカンファレンスに登壇した、ノキア社長のステファン・エロップ氏は「ノキア初のLTE対応スマートフォン」と述べ「Lumia 900」を紹介した。

 「Lumia 900」は、Windows Phone 7.5を採用するフルタッチ型のスマートフォン。外観は、欧州やアジアなどで販売されている「Lumia 800」と同等と見られる。ただし今回のプレスカンファレンスで端末の展示は行われず、プレゼンテーション時に資料や関係者が手にするものが披露されるに留まった。

 シアン、マットブラックという2色が用意される「Lumia 900」は、4.3インチ、800×480ピクセルののAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載し、1830mAhのバッテリーを採用する。F値2.2というカールツァイスレンズを採用した8メガピクセルカメラでは720pの動画を撮影できる。ストレージ容量は16GB(ユーザー領域は14.5GB)で、大きさは127.8×68.5×11.5mm、重さは160g。GPSやWi-Fi(IEEE802.11 b/g/n)、Bluetooth 2.1+EDRをサポートする。NFCには非対応で、会見で問われたエロップ氏もNFCの可能性に期待感を示しつつも、今後の搭載については明言を避けた。

 会見には、ゲストとしてマイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏、そしてAT&T Mobility CEOのラルフ・デ・ラ・ベガ氏が登場。バルマー氏は「Lumia 900」の特徴に触れる際、そのデザイン、手触りを絶賛し、Windows Phoneを搭載しつつLTEをサポートした同機種の魅力をアピール。またデ・ラ・ベガ氏もその特徴に触れた後、最後に「おかえりなさいノキア」と述べ、ローエンド端末ばかりだった北米市場で久しぶりの新機種となる「Lumia 900」のリリースを歓迎した。




(関口 聖)

2012/1/10 14:41