【2012 International CES】
米国版・LTE搭載「GALAXY NOTE」などを発表したサムスン電子


 サムスン電子は、CES開幕の前日にあたる9日(現地時間)にプレスカンファレンスを開催した。同イベントでは、「PUSHING BOUNDARIES」というテーマに基づき、アプリケーションによるカスタマイズが可能なスマートTVや、ネットワークにつながるデジタルカメラ、PCなどのデバイスが発表された。

サムスン電子のCONSUMER ELECTRONICS DVISIONでPRESIDENTを務めるBOO-KEUN YOON氏が登壇し、イベントのテーマやサムスン電子の実績を紹介スマートフォン、タブレット関連の製品紹介は、サムスン・テレコミュニケーションズ・アメリカのSENIOR VICE PRESIDENT、KEVIN PACKINGCHAMが行った

 スマートフォン関連としては、2011年にドイツで発表された「GALAXY NOTE」の米国版がアナウンスされた。米国では、AT&Tが取り扱うこととなり、LTEに対応している。GALAXY NOTEは5.3インチの「HD Super AMOLED」ディスプレイを搭載しており、サムスン電子が、スマートフォンでもタブレットでもない、新たなジャンルと位置づけている製品。端末には「S Pen」と呼ばれるスタイラスが付属し、メモなどを簡単に取ることができる。CPUはデュアルコアで、1.5GHz。OSにはAndroid 2.3を採用する。

AT&T版のGALAXY NOTE。ディスプレイサイズやCPUなどのスペックはそのままで、LTEに対応しているS Penと呼ばれるスタイラスが付属し、文字や絵などをスムーズに書ける
テザリングに対応し、Wi-Fiデバイスをネットに接続可能背面はシンプルで、GALAXY NOTEのロゴはこの位置に入る
Verizon版のGALAXY Tab 7.7も、LTEに対応している

 また、米国・Verizon向けの「GALAXY Tab 7.7」も合わせて発表された。VirizonはKDDIと同じCDMAを展開するキャリアで、米国内ではいち早くLTEのサービスを開始している。サムスン電子が披露したGALAXY Tab 7.7もLTEに対応しており、高速な通信が可能だ。OSにはAndroid 3.2を採用。端末名のとおり、7.7インチの「Super AMOLED Plus」ディスプレイを搭載している。テザリングも可能で、ユーザーインターフェイスはサムスン独自の「TouchWiz」となる。

背面の処理はこのようになっており、端末の上下は質感が異なる7.9mmと非常に薄いのも、GALAXY Tab 7.7の特徴だ

 このほか、会見ではサムスン電子の携帯電話事業についての実績も紹介された。それによると、スマートフォンではシェア1位を誇り、携帯電話全体の販売台数は3億を突破したという。スマートフォンに関連するサービスとして、DLANでコンテンツを共有するための「all share」という機能が紹介された。「MEDIA HUB」と呼ばれるオンデマンドの映画、テレビ番組配信サービスも、スマートフォンやタブレットで利用できる。

スマートフォンのシェア1位であることが紹介された携帯電話の販売台数は、世界全体で3億台を突破している
「all share play」というコンテンツ共有の仕組みを解説オンデマンドで映画やテレビ番組を購入できる「MEDIA HUB」



(石野 純也)

2012/1/10 19:05