【2012 International CES】
富士通がクアッドコアの「Tegra3」搭載スマホを出展


ブースには富士通が技術協力をしている、フォーミュラ・ニッポンのレーシングカーも展示されていた

 富士通は、10日(現地時間)にラスベガスで開幕したCESのブースで、クアッドコアの「Tegra3」を搭載したスマートフォンを披露した。

 この端末はあくまで製品版とは異なる評価機とのことだが、会場の説明員によると、2月から3月にかけて開催されるMobile World Congressで、より実機に近いモデルが発表されるという。現時点では機能や仕様は、クアッドコアに加え、防水・防塵や4.6インチのHDディスプレイ、1310万画素カメラなどの搭載を検討している。LTEにも対応する見込みだ。

クアッドコアを搭載したスマートフォンテレビにゲームを出力し、プレイしている様子。水しぶきなどのディテールがしっかり描写されている
このモデルの想定スペック。ディスプレイやカメラも高性能になるようだ

 ブースでは端末に直接触れられなかったが、ゲームがプレイできる状態だった。説明員によると、クアッドコアの力で水しぶきのディテールまで表現可能になったという。OSはAndroidでバージョンは未定とのことだが、実機を見る限りでは、Android 4.0が想定されているようだ。コントローラで画面をスクロールさせた限りでは、動作も非常に滑らかだった。

OSは明言されなかったが、画面を見る限りではAndroid 4.0が想定されているようだアプリ一覧の画面。当然だが、現時点では、独自アプリなどはほとんどインストールされていない

 ハイパフォーマンスな一方で消費電力が気になるところだが、Tegra3にはシャドウコアと呼ばれる5つ目のコアが搭載されており、メールや電話などの負荷が低い動作を実行できる。これによって、待機時間と性能の両立が可能になったという。

 このほか、富士通のブースには日本では発売済みのARROWSシリーズやなどが並べられていた。また、日本で発表されたLTE対応のフェムトセル基地局も紹介されていた。

ARROWSシリーズは実機の展示があったほか、水槽に入れられた状態で防水仕様をアピールしていた発表されたばかりのLTE対応フェムトセルも出展
LTE対応スマートフォンの技術概要



(石野 純也)

2012/1/11 11:10