【2013 INTERNATIONAL CES】

スマホとの連携進む、近距離無線「ANT+」

ANT+の展示エリア
SPORTiiiiS(サングラスは含まず、任意のサングラスに装着可能)

 「2013 INTERNATIONAL CES」では、近距離無線通信規格の「ANT+」を紹介するブースで、対応機器が紹介されている。

 「ANT+」は、近距離・低消費電力の通信規格。エクササイズ用の心拍計やサイクルメーターなど、スポーツ用途の製品に用いられることが多い。

 4iiiiが出展した、ANT+を使った心拍計とヘッドマウントモニター「SPORTiiiiS」は、サングラスなどに装着できるデバイス。7つのLEDで自分の心拍数の状態をチェックできる。数字などを表示することはできないが、ターゲットとする心拍数よりも高いか低いかがわかるため、エクササイズ中に、トレーニング効果が高い心拍数を維持できる。

 今年2月に発売される「SPORTiiiiS」対応の心拍計「ViiiiVA」は、BluetoothでiPhoneと接続し、エクササイズのログを記録したり、消費カロリーを計算することができる。「ViiiiVA」はBluetooth 4.0のLow Energy仕様で通信するため、現状ではBluetooth 4.0対応機種が少ないAndroidには対応していない。

 「SPORTiiiiS」単体の価格は149ドル(約1万3000円)、Bluetooth非対応の心拍計とのキットが199ドル(約1万7700円)、2月発売予定のBluetooth対応心拍計は79ドル(約7000円)。別売りのバイクセンサーや歩数計との連携も可能となっている。

横に並んだ7つのLEDのうち、現在の心拍数を示す1つが点灯する仕組み
どの心拍数の時どのLEDを点灯するかは自分で設定できる
WEARIT

 」ANT+に対応する、Si14の腕時計型端末「WEAR-IT」は、スマートフォンと連携するのではなく、「WEAR-IT」自身がAndroid 4ベースのOSを搭載する端末だ。開発中の製品だが、7月に180ドル(約1万6000円)程度で発売される予定。

 プロセッサにはCortex A8を搭載し、240×240ドットのフルカラー液晶を備える。通信方式はWi-Fi、ANT+、Bluetoothに対応し、心拍計などと連携できる。GPSや加速度センサー、地磁気センサー、歩数計センサーも搭載している。大きさは約4.6×5.1×2cm、重さは34g。

data4vision: screeneye x

 o-synceは、サンバイザー型のスポーツモニター「screeneye x」を展示している。これはスマートフォンなどと連携するわけではないが、サンバイザー型モニターと心拍計、フットセンサーがANT+で繋がるというもの。既に米国では販売中(149.9ドル、約1万3000円)。

装着するとこのように見える
別売りのフットセンサー(左)と心拍計(右)
ANT+対応のスマートフォン

 このほかにもANT+のブースでは、さまざまなANT+の採用製品が展示されていた。ANT+対応スマートフォンはまだ珍しく、数少ないANT+対応スマートフォンとして、Xperiaも展示されていた。

白根 雅彦