【2015 International CES】

ZTE、お手頃価格のプレミアムスマホとAndroid内蔵プロジェクター

 ラスベガスで開催中の「2015 International CES」において、ZTEはプレスカンファレンスを開催し、米国向け新製品を発表した。

ZTE USAのCheng CEO

 登壇したZTE USAのLixin Cheng CEOは、2014年、米国においてZTEの出荷は40%増加し、プリペイド分野では2番目のシェアを持つようになったと紹介。こうした成功の背景には、ZTEのグローバルでの経験と立ち位置があり、手頃な価格で4G LTE対応のスマートフォンを提供できることや素早く市場に製品を投入できることがあるという。

「affordable」(手頃価格)と「premium」を強調

 市場が成熟するに従い、500ドル(約6万円)未満の手頃な価格のプレミアムモデルが注目されるようになってきている。Cheng氏は「ZTEはここにちょうど合う」と語り、手頃な価格でありながらもプレミアム、プレミアムでありながらも手頃な価格、という製品を投入する。

新製品を紹介するYee副社長

 続いてZTE USAのJeff Yee副社長が登壇し、新製品「ZTE GRAND X MAX+」を紹介する。このモデルは199.99ドル(約2万4000円)という価格ながら、6インチディスプレイや13メガピクセルカメラなど、プレミアムモデル並のスペックを持つことが特徴。米国のプリペイド専業事業者、Cricket Wirelessが1月9日より独占販売を開始する。

GRAND X MAX+の特徴
GRAND X MAX+の販売について

Android搭載プロジェクター

 さらにAndroid搭載プロジェクターの新製品として、「SPRO 2」も発表した。「SPRO 2」はAndroidを搭載したポータブルプロジェクターで、Androidの画面をプロジェクターでスクリーンに投影できる。本体上部には5インチのディスプレイが搭載されていて、プロジェクターと同じ映像が表示され、タッチで操作ができる。5インチディスプレイの方だけ消灯することも可能。

SPRO 2を紹介するYee副社長
SPRO 2

 前モデルと異なり、4G LTEにも対応し、単体でモバイルネットワーク通信が行え、モバイルルーターとしても機能する。映像はHDMIやWi-Fi経由で入力されたものを出力することもできる。ディスプレイの解像度は1280×720ドットで、120インチで投影したときの明るさは200ルーメン。

 6300mAhのバッテリーを内蔵し、3時間のストリーミング動画を映し出すことができるという。また、プロジェクターにAndroidが内蔵されているため、たとえばUSBカメラを用意するだけで、テレビ会議なども行える。SPRO 2は2015年の第1四半期に米国で発売される予定。

SPRO 2。手前に各種コネクタ、スロットがある。左側面はAndroidおなじみの音量キー
底面には三脚のねじ穴があり、角度をつけて照射しやすくなっている

白根 雅彦