【2015 International CES】

ASUS、4GBメモリの「ZenFone 2」や光学3倍ズーム「ZenFone Zoom」発表

 ASUSは、6日(現地時間)に開幕する「2015 International CES」に合わせ、記者会見を開催。日本でSIMフリースマートフォンとして人気を博している「ZenFone 5」の後継機を発表した。新たに披露されたのは「ZenFone 2」と、光学3倍ズームを備えた「ZenFone Zoom」の2機種となる。

スペックを大幅に向上させた「ZenFone 2」
新たなZenFone2機種を発表した、ASUSのジョニー・シー会長

 会見には、ASUSのジョニー・シー会長が登壇。「ZenFoneはモバイル産業のゲームチェンジャー」と語り、昨年のCESに合わせて発表された製品が徐々に売れ行きを拡大していることを明かした。シー氏によると、2014年の第1四半期には月間1万台だった出荷台数が、第4四半期には150万台にまで増加しているという。こうした追い風の中に投入するのが、カメラ性能にこだわり、よりパワフルになったZenFone 2だ。

昨年発表されたZenFoneは、1年間で売上げを急速に伸ばしている。日本のMVNO向けに投入された「ZenFone 5」も好評だ

ZenFone 2

 ZenFone 2は、「世界初となる4GBメモリ搭載のスマートフォン」(シー氏)。それを可能にしたのが、インテル製の64bit CPU。ZenFone 2には、Atomシリーズの「Z3530」「Z3560」「Z3580」が搭載され、いずれも64bitで駆動する。

世界初の4GBメモリ搭載をうたう。ただし、会場に展示されていた実機は2GB版だった

 カメラにこだわったのも特徴だ。新たに搭載されたカメラは1300万画素で、F値は2.0となり、暗い場所でも被写体を明るく映し出すことが可能。ASUS独自の画像処理技術の「PixelMaster」も内蔵する。2色の光で、自然な色合いを可能にするフラッシュも搭載された。インカメラは500万画素、F値2.0となり、グループでの自分撮りを行えるよう、85度の広角レンズが採用されている。肌の色の補正や目の強調を行う「ビューティフィケーションモード」も備える。

メインカメラ、インカメラ共にカメラ機能を強化。画像処理技術の「PixelMaster」にも対応する

 ディスプレイは5.5インチで、解像度はフルHD(1080×1920ドット)。OSにはAndroid 5.0 Lollipopを採用しており、ASUSが独自にカスタマイズした「ZenUI」も内蔵する。ZenUIは、新バージョンを搭載。壁紙やアイコン、フォントを変更できるパーソナライズ機能や、ゼスチャー操作が強化された。また、ホームキー2回連続でタッチすると、片手操作モードに切り替わる。画面全体が小さく表示される仕組みで、サイズの変更や位置の移動にも対応する。

Android 5.0 Lollipopをベースにした、ASUS独自のZenUIを採用

 デザイン的には、背面にヘアライン加工が入ったほか、音量キーもカメラ下に移されている。手に取った際に自然に指が当たるためにこの場所にしたといい、同社ではこれをエルゴノミックデザインと呼ぶ。サイズは価格は199ドル(約2万3600円)からで、3月にグローバルで発売される予定だ。

音量キーは背面に移された。ヘアライン加工も特徴。背面のカバーは取り外し可能で、さまざまなデザインのものが用意される
価格は199ドル(約2万4000円)から。後述する「ZenFone Zoom」は399ドルとなる

複数のモデルがある「ZenFone 2」

 必要十分なスペックをリーズナブルな価格で提供するというコンセプトは、以前のZenFoneと同様だが、ZenFone 2はスペックのバリエーションが広い点には注意が必要だ。1つのZenFone 2というブランドの下に、複数の枝番があると考えれば分かりやすいだろう。記者会見で紹介されたZenFone 2は、あくまで最高のスペックのもの。ディスプレイやメモリが異なるバージョンも存在する。

 ZenFone 2は「ZE551ML」と「ZE550ML」の2つの型番に分かれており、前者がフルHDディスプレイ採用モデル、後者がHDディスプレイ採用モデルとなる。また「ZE551ML」の中にも、CPUやメモリが異なる複数のバージョンが混在している。たとえばCPUは「Z3560」か「Z3580」、メモリは2GBか4GBのどちらかが搭載される。同様に、ZE550MLについても、CPUは2種類あり「Z3530」と「Z3560」となる。メモリも1GBと2GBに分かれる。スペックによっては、199ドル以上になるため、価格はあくまで参考程度に捉えておいた方がよさそうだ。

スペック以外では、背面のデザインも異なる。「ZE550ML」にはヘアライン加工が施されていない

 LTEにも対応しており、利用できる周波数帯はBand 1/2/3/4/5/7/8/9/17/18/19/20/28/29。TD-LTEも、Band 38/39/40/41に対応する。日本でNTTドコモが利用するBand 1/3/19や、2015年に各社が導入を予定するBand 28もサポートしている。ただし、こちらも販売する国によって対応周波数が異なるといい、上記のスペックと同様、全てを1台で網羅しているわけではない。グローバルで見ると珍しいドコモのBand 19対応をうたっており、日本に導入される可能性も高いが、現時点での計画は未定とのこと。なお、いずれのバージョンもサイズは152.5×77.2×3.9〜10.9mmで、重量は170gとなる。

ZenFone Zoom

 もう1機種のZenFone Zoomは、ZenFone 2をベースに、カメラ機能を強化したスマートフォン。背面に大きなカメラモジュールを備え、光学手ブレ補正や光学3倍ズーム、レーザーオートフォーカスに対応する。ズーム時でもレンズが飛び出ず、一般的なスマートフォンのサイズに収まっているが、これはHOYA製の薄型モジュールを採用しているためだという。

光学3倍ズームを搭載した「ZenFone Zoom」。会場には、操作可能な実機が置かれていなかった
薄型のカメラモジュールを採用しており、光学ズーム搭載ながらレンズは飛び出さないという。モジュールはHOYA製とのこと

 ディスプレイはZenFone 2(ZE551ML)と同じ、5.5インチのフルHD。Android 5.0 Lollipopを採用し、新バージョンのZenUIも内蔵する。サイズはH158.9×W78.84×D11.95mm、重量は185g。グローバルでは第2四半期の発売を予定しており、価格は399ドル(約4万7000円)になる見込みだ。

(石野 純也)