【2015 International CES】

IFTTTで「G-SHOCK」に通知、カシオブースで紹介

 カシオ計算機のブースでは、Bluetoothでスマートフォンと連携する腕時計製品を展示されている。すでに発売済みの製品のみだが、一部製品はアプリ側でのアップデートにより機能が追加され、そうした新機能のデモも行われていた。

カシオ計算機のブース

 Bluetooth搭載で通話着信などの通知に対応するG-SHOCK製品(GB-6900シリーズとGB-5600シリーズ)は、サードパーティアプリであるIFTTTと連携できるようになった。具体的にはIFTTT側のアップデートにより、G-SHOCKに通知が送れるようになっている。

GB-6900とIFTTTのデモ展示

 IFTTTは「IF THIS THEN THAT」(もしコレならアレをしろ)という意味のアプリ。メールやニュースアプリなどをトリガーとし、条件に合う状態になったら設定したアクションを起こすという「レシピ」を自分で作ることができる。トリガーとアクションはIFTTTが用意しているものに限られるが、IFTTTではさまざまなサービスやデバイスとコラボレーションしており、アクション側に「G-SHOCKで通知する」というものが加わった形式だ。たとえば、「スポーツニュース『ESPN』のアプリで応援しているチームのニュースが入ってきたらG-SHOCKで通知する」といったレシピを作ることができる。

STB-1000の展示

 iPhoneと連動する機能を搭載するフィットネス向け腕時計「STB-1000」も展示されている。こちらも発売済みの製品だが、連携できるサードパーティ製フィットネスアプリが増えていることがアピールされていた。STB-1000はiOSの通知センターに表示される通知をすべて受け取れる「ANCS」に対応していて、前述のIFTTTの通知を受け取ったり、LINEなどの独立アプリの通知も受信可能だ。現在、iPhone 6/6 Plusとのあいだでは相性問題が発生していて、正常に動作しないことが告知されているが、展示ではiPhone 6が用いられていた。この相性問題は現在解決に向けて動いているとのこと。

EQB-500の展示

 高級ブランドの「EDIFICE」シリーズでスマートフォン連携できる「EQB-500」も展示されている。STB-1000以外の製品は、基本的に専用アプリからの通知のみを受け取れる仕様となっている。STB-1000のようにOSからの通知をすべて受け取るようにすると、通知機会が多くなり、充電式ではないカシオ計算機の製品では実装が難しいとのことだが、STB-1000での経験を元に、今後の製品機能拡充に期待したいところだ。

GBA-400の展示

 音楽機能でスマートフォンと連携できる「GBA-400」も展示されている。こちらは通知機能は搭載しておらず、音楽関連のコントロールに機能を限定しているモデルだ。ブースではBeatsのヘッドホンと一緒に実機デモ展示がされていた。

 ちなみにカシオのスマートウォッチ製品は腕時計として作られているため、通常の腕時計同様にボタン電池で数ヶ月稼働することを特徴としている。また、すべての製品が日本国内でも販売されているのも特徴だ。

白根 雅彦