【2015 International CES】

AndroidもFirefox OSもWindowsも、“選べる自由”を実現したTCLの「Pixi」

 中国家電メーカーのTCLは、CESに合わせてローエンドモデルの「Pixi 3」を発表、同社のブースにはこのモデルが展示されていた。TCLはスマートフォンの開発にも注力しており、日本ではイオンスマホの「IDOL 2S」が販売されている。また、Firefox OSにも早くから取り組み、海外では多数のラインナップを発売していることで有名だ。日本でも限定販売された開発者向け端末「Flame」も、ハードウェアはTCLが担当している。

ローエンドからハイエンドまで、幅広いラインナップを出展したTCL

 Pixiは「チョイス」をキーワードにしたスマートフォン。同じブランドの元に、3つの画面サイズをそろえ、同一ハードウェア上でAndroid、Firefox OS、Windows Phoneが動作する。ただし、ユーザーがこれらOSから好みのものを選択してインストールできるのではなく、あくまで3つのOSの選択肢をメーカーが用意する形となる。背面のカバーもカラーを多数そろえ、ここでも“選べる自由”を実現している。

“チョイス”がキーワード。1つのハードウェアが3つのOSに対応する。背面カバーも多色展開で、ここでも選べる自由を実現した

 ディスプレイのサイズは、3.5インチ、4インチ、4.5インチの3種類。3.5インチ版以外は、3G対応モデルとLTE対応モデルの両方を用意する。スペックは、画面サイズが大きくなるほど高くなり、ローエンドからミッドレンジをカバーする。Pixi 3は、主に欧州などでの展開を予定しているという。

もっともスペックが低い3.5インチ版の「Pixi 3」
4インチ版以上は、LTE対応モデルも用意
最上位モデルとなる4.5インチ版。会場にはWindows Phone版は展示されていなかった

スマートウォッチ「+Watch」

 また、同社初のスマートウォッチ「+Watch」も合わせて発表された。スマートウォッチだが、組み込みOSとなり、Android Wearのような汎用プラットフォームは採用しない。会場の説明員によると、その上で、TCLが独自に開発したソフトウェアが動いているという。背面に心拍センサーを備え、スマートフォンとはBluetoothで接続。音楽のコントロールや、カメラのシャッターなどの機能を備える。

TCL初のスマートウォッチ「+Watch」
カメラのリモートシャッターとしても利用可能

 +Watchのコントロールには、専用のアプリケーションを使用する。端末で取得した歩数などをビジュアル化した形で表示でき、時計のフェイスの変更などもこのアプリから行える。ただし、汎用OSを採用していないため、Android Wearを採用したスマートウォッチのように、アプリケーションを追加することはできない。また、製品版ではないためか、レスポンスは他のスマートウォッチより一段劣る印象を受けた。

スマートウォッチ側で取得したデータは、専用アプリで管理する
ウォッチフェイスの変更も可能だ
タイル状のカラフルなUIを採用する

 その分、バッテリーの消費が少なく、説明員によると「3日〜5日は駆動する」という。ベルトの端のキャップを外すとUSB端子が現れ、充電を行える仕様だ。価格も149ドル(約1万7700円)と、他のスマートウォッチより低くなっている。米国では、3月に発売される予定だ。

ベルトの端のキャップを外すと、USB端子が現れる

(石野 純也)