【CES 2016】

カシオ、アウトドア向けAndroid Wear「WSD-F10」発表

3月下旬に7万円で国内発売予定

WSD-F10

 CES 2016の会期前日のプレスカンファレンスセッションにおいて、カシオ計算機はスマートウォッチの新製品「WSD-F10」を発表した。日本では3月下旬に7万円(税別)での発売を予定している。米国では4月上旬に500ドルで発売予定。

 WSD-F10はアウトドアアクティビティでの利用をターゲットとしたAndroid Wear搭載のスマートウォッチ。たとえばトレッキング中ではスマートフォンで地図や気象情報などを確認することがあるが、そうしたとき、スマートフォンを落としたり濡らしたりする危険性が伴うため、スマートウォッチが非常に有利になるとしている。

 カシオ計算機はこれまでもBluetooth内蔵のG-SHOCKなど、スマートフォンと連動する腕時計を製品展開していたが、WSD-F10はそれらとは別シリーズ・別開発チームとなり、新しい位置づけの製品となっている。

発表会に登壇したカシオの樫尾和宏社長(中央)と新規事業本部の南俊二氏(右)、カシオアメリカのVice PresidentのDavid Johnson氏(左)
技術的背景

 カシオは1974年からデジタル腕時計を手がけていて、一方で1990年代の電子辞書、2000年代の携帯電話など電子端末も手がけている。今回の製品はそれら両方の流れを統合したものとも言える。

 WSD-F10はWi-FiとBluetoothを搭載し、スマートフォンと連係させて利用する。LTEなどは内蔵せず、単体での利用時には通信や機能が制限される。OSにはAndroid Wearを採用しており、他社の最新世代製品と同様、AndroidスマートフォンだけでなくiPhoneでも利用できる。

レッド
オレンジ

 「トレッキング」と「サイクリング」、「フィッシング」の3つのアウトドアアクティビティがメインのターゲット。防水や耐衝撃などのタフネス性能があり、アウトドアで役に立つアプリやセンサーを搭載している。耐環境性能としてはMILスペックに準拠し、耐水性能は5気圧防水となっている。

グリーン
ブラック

 ディスプレイ部はカラー液晶とモノクロ液晶の両方が重ねて搭載されている。モノクロ液晶は全面ドットマトリクス式ではなく、デジタル時計のようなセグメント式。モノクロ液晶の表示時はバックライトが不要で、少ない消費電力で常時表示が可能。

タフネス性能
レイヤード構造のディスプレイ
タイムピースモード時のモノクロ液晶表示

 通常のAndroid Wearとして使うときは、カラー液晶で表示されるが、Android Wearを完全に停止する「タイムピースモード」や一部機能を停止する「シアターモード」などでモノクロ液晶表示となる。バッテリーは充電式で、通常使用では約1日以上、「タイムピースモード」では約1カ月以上駆動できる。

 高度計測や潮位計などのカシオ計算機オリジナルのアプリが標準搭載されるほか、登山地図アプリ「YAMAP」やRunkeeperアプリ、気象レーダーアプリなどのサードパーティ製アプリにも対応する。このほかにもAndroid Wear対応アプリを利用できる。

レッド
オレンジ
グリーン
ブラック
従来のスポーツウォッチ(カシオSTB-1000)に比べると一回り大きい
左側面に専用形状の充電端子がある
マイクなどセンサーのための開口部が各所にあるが防水仕様となっている
搭載アプリの例
19種類のオリジナルウォッチフェイスを搭載

(白根 雅彦)