【CommunicAsia2011】
ファーウェイ、7インチ液晶で「Android 3.2」搭載タブレット発表


7インチのAndroid 3.2搭載端末「MediaPad」

 シンガポールで21日(現地時間)から開催されるイベント「CommunicAsia」に先駆け、中国に本拠地を置くファーウェイがメディア向けのイベントを開催。7インチのディスプレイにAndroid 3.2(Honeycomb)を搭載した「MediaPad」を発表した。

 会見に登壇した同社のCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)のVictor Xu氏は「もっともスマートで、もっともスリムで、もっとも軽いタブレット。しかも機能が豊富なだけでなくデザインもスタイリッシュだ」と自信をのぞかせた。

アルミのユニボディを採用した背面HDMI端子や3.5mmのイヤホン端子などを備える
右側面には電源およびボリュームキーを搭載ファーウェイ、チーフ・マーケティング・オフィサーのVictor Xu氏

 MediaPadは「誰でも、どこへでも持っていける」(Xu氏)端末で、Honeycombタブレットの中では最小サイズ。重量は390gと、片手でも軽々と持つことができる。厚さは10.5mm。5メガピクセルのカメラを搭載しており、HD動画撮影も行える。全面には1.3メガピクセルのインカメラを装備。通信方式は最大14.4MbpsのHSPA+で、Wi-Fi、Bluetooth、A-GPSなどにも対応する。また、従来のHoneycombタブレットは、CPUがNVIDIA製のTegra2となっていたが、MediaPadにはクアルコムの開発した1.2GHzのデュアルコアCPUが採用されている。

390gと軽く、厚さも10.5mmに抑えられているクアルコムの開発した1.2GHzのデュアルコアCPUを採用
OSには本日初披露となったAndroid 3.X系(Honeycomb)の最新バージョンを採用他のタブレットと比較してもピクセルが細かく画面が精細
MeidaPadの4大ポイント

 本体下部にはHDMI端子が用意されており、テレビなどとの連携が可能だ。バッテリーの容量は4100mAhで「6時間以上の連続利用が可能」(同氏)としている。このほか、HDMIケーブルによる出力や、1080pのフルHD動画再生などに対応。ボディのカラーは1色で、背面はアルミ素材を採用した「ユニボディ」(同氏)となっている。
 
この端末と合わせて、Honeycombの最新バージョンであるAndroid 3.2が披露された。3.2は「今まで対応していなかった7インチタブレットに最適化したもの」(同氏)だという。「タブレットのマーケットにとって、非常に重要」(同氏)な存在だが、これ以外の新機能については明らかにされなかった。また、会場に展示されていた実機のバージョンは、開発中のため3.1と表示されていた。会場の関係者によると、「商用化の際には3.2にする」そうだ。

MediaPadのユーザーインターフェイス。開発中のため変更の可能性があるという展示されていた実機のOSは、Android 3.1となっていた

 機能やデザインにこだわり、いち早く最新のOSを採用したMediaPadは、ファーウェイにとっての「フラッグシップ」(Xu氏)という位置づけの製品。キャリアとの密接な関係を築き、モバイルブロードバンド端末を推進してきた同社にとっての、戦略的な端末になるという。開発にあたってはパートナーとも密接に連携しており、会見にはグーグルやクアルコム、ゲームロフトなどの関係者が登壇していた。

MediaPadの戦略をキャリア、企業ユーザー、ホームネットワークの観点から語るXu氏
グーグルなどの関係者が登壇し、MediaPadに対して祝辞を送ったモデルが持つと7インチのサイズがよく分かる

 

(石野 純也)

2011/6/20 22:12