【IFA2012】
クラウド連携やWi-FiディスプレイをデモするLGブース


 韓国のLGエレクトロニクスは、「IFA2012」において、スマートフォンやタブレットの新規発表を行っていない。展示ブースの中心を占めたのが、同社のテレビだ。一方で、クラウドやWi-Fiを活用し、スマートフォンとテレビを連携させるさまざまな利用シーンを提案。これらのソリューションの紹介にも、多くのスペースを割いていた。

テレビがブースの中心を占めるLGエレクトロニクスセカンドディスプレイとしても活用可能なリモコンアプリ

 米国ですでに利用可能なのが、リモコン用アプリ。テレビとWi-Fi経由で連動し、チャンネルの変更や音量の調整ができる。また、セカンドディスプレイとしての活用が可能で、映像はスマートフォン側にも表示される。会場の説明員によると、米国だけでなく欧州でも間もなく開始されるそうだ。

 クラウド経由でテレビやパソコンとスマートフォンのファイルを同期させるのが、「LG Cloud」というサービス。スマートフォンにアプリをインストールする必要があり、撮った写真などが自動でサーバーにアップロードされる。閲覧や削除などはテレビ、パソコン側からも行える。テレビはLG製の「lgart TV」が対応、パソコンはブラウザ経由でアクセスできるためメーカーを問わずに利用できる。米国、韓国、ロシアが対象になっており、来月からは欧州でのサービスが始まるという。

テレビやパソコンからクラウド上のコンテンツにアクセスできる「LG Cloud」スマートフォンで撮った写真は、自動でアップロードされる
「Wi-Fi CERTIFIED Miracast」のデモも行っていた

 スマートフォンと大型ディスプレイをWi-Fiでリンクさせる、「Wi-Fi CERTIFIED Miracast」という技術も紹介されていた。映像や静止画といったコンテンツ単位で転送を行うDLNAとは大きく異なり、HDMI端子で接続したときのように、スマートフォンの画面をそのまま別のディスプレイに投影できる。





(石野 純也)

2012/9/3 14:18