【IFA2014】

ソニー「SmartWatch 3」がAndroid Wearとして登場、通話対応の「SmartBand Talk」も

 ソニーは、9月5日からドイツ・ベルリンで開催されるIFAに合わせ、プレスカンファレンスを行った。ウェアラブル関連の新製品として新たに発表されたのが、ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「SmartWatch 3」だ。

「SmartWatch 3」
SmartBand Talk(ホワイト/ブラック)

 ソニーモバイルの代表取締役兼CEO 鈴木国正氏は、ソニーのウェアラブル端末「スマートウェア」のテーマを「Life is a Journey(人生は旅)」と語った。その旅をストーリーとして記憶するのが、端末やサービスの役割というわけだ。「我々のスマートウェアは単なるアプリケーションやフィットネストラッキングを超えたもの」というように、ソニーではスマートウェアと連動する「Lifelog」アプリを提供している。

スマートウェアのコンセプトを語る、ソニーモバイルの鈴木国正氏

 このアプリは、「聴いた音楽、訪れた場所などを、スマートフォンとスマートウエアでビジュアル化して記録し、過去だけでなく未来もサポートする」もので、「Xperia Z2」と同時に正式発表された「SmartBand」と同時に提供された。プレスカンファレンスで鈴木氏は「ライフログを取るという経験は成長し続けている」と語り、今年後半にはこのアプリのAPIが公開されることも明かされた。

「Life is a Journey」がコンセプト。Lifelogアプリで履歴の蓄積と将来の予想を行うという枠組みは、初代「SmartBand」発表時に披露された

 こうしたスマートウェアの基盤を用意した上で、新たに投入されるのが先に挙げたSmartWatch 3とSmartBand Talkの2機種となる。

 SmartWatchは従来、ソニーモバイルが独自にカスタマイズしたAndroidを採用していたが、SmartWatch 3ではそれを一新。グーグルがウェアラブル用のOSとして提供する「Android Wear」を搭載している。ただし、鈴木氏が「グーグルとの密接な協力で、間もなくとなるAndroid Wearのアップデートに初めて対応した製品になる」と語っていることからも分かるように、サムスン電子製の「Gear Live」やLGエレクトロニクス製の「G Watch」といった現行モデルとはOSのバージョンが異なっているようだ。

1.6インチのディスプレイを搭載しており、サイズは36×10×51mm。男性用の腕時計より、やや大きめ

 元々、Android WearはAndroidスマートフォンの通知を受けたり、ボイスコマンドで操作したりといったことが主な機能だが、SmartWatch 3では単体での音楽再生、映像再生が可能になる。会場の説明員によると、音楽や動画は、スマートフォンから転送するしくみだという。このモデルはハードウェアとしてWi-Fiにも対応している。ただし、展示されていた試作機ではこうした機能を利用できなった。鈴木氏が最新のOSを搭載すると語っていたことと合わせて考えると、Android Wearのアップデートでこうした機能をサポートする可能性が高い。

 「SmartWatch 3」は加速度センサー、コンパス、ジャイロセンサーを搭載しており、Lifelogアプリと連動し、ユーザーの行動履歴を分析できる。ディスプレイ部分をバンドにはめ込むようにするしくみで、腕に巻かなくても利用することが可能だ。デザイン的には従来のSmartWatchより、スポーツ用ウォッチに近くなっている。

4色のカラーバリエーションを用意する
スマートフォンとは専用アプリで連動

SmartBand Talk

 もう1つのスマートウェアであるSmartBand Talkは、ソニーモバイル製のウェアラブル端末「Smart Band」を通話に対応させた1台。Bluetoothヘッドセットのように、スマートフォンを鞄などに閉まったまま通話することが可能になる。ハンズフリー通話とボイスコマンドによる操作に対応しており、端末には曲面型の電子ペーパーディスプレイを採用。IP58相当の防水、防塵性能を備え、XperiaのLifelogアプリとも連動する。

時計というより、リストバンドにディスプレイを搭載したような形状の「SmartBand Talk」
電子ペーパーのディスプレイを備え、歩数や天気といった情報を表示できる
天気の表示
カラーバリエーションは全部で6色

 ソニーでは新ジャンルのスマートウェアに力を入れており、今後も継続的に製品をリリースしていく。鈴木氏は「2015年に向けても、スマートウェアのラインナップを拡大する」と、その方針を語った。

このほか、ライフスタイルを提案するブランドとのコラボレーションも発表された。プレスカンファレンスでは、ロンドン発のファッションブランド「Ted Baker」や、オイルドジャケットなどで日本でもおなじみの「Borbour」、ビーチブランドの「ROXY」などの名前が挙がった

(石野 純也)