【IFA2015】

「Axon」「Blade」「Nubia」「Spro」をグローバル展開するZTE

欧州、ラテンアメリカを統括するカン・ユールン氏が、ZTEの歴史や強みを語った

 中国ZTEは、9月4日(現地時間)にドイツ・ベルリンで開幕するIFAに合わせ、グローバルラインナップを発表した。ZTEは日本で発売する「g01」「g02」「g03」のベースになったBladeシリーズ以外にも、様々な端末を展開している。Grand、Starなどに加え、カメラ機能やデザインにこだわったNubiaや、米国、中国でこの夏新たに立ち上げたAxonまで、幅広いブランドを持つ。

 プレスカンファレンスで「グローバルラインナップ」として紹介されたのは、プレミアムモデルの「Axon」、薄型モデルの「Blade」、カメラやデザインにこだわった「Nubia」だ。ZTEによると、この3つに加え、ソフトバンクからの発売も決定している「モバイルシアター」のベースとなった「Spro 2」が、グローバルでの中核ラインナップになるという。

グローバルラインナップを発表したZTEのワイマン・ラム氏。4つのラインナップが中核になる

 新たに発表されたのは、米国、中国で発売済みの「Axon」のグローバル版にあたる「Axon Elite」。同社のスポークスパーソン、ワイマン・ラム氏によると、「ハードウェア、ソフトウェアの両面から、ユーザーが求めているものを追求した端末」で、ラインナップの中では最上位に位置づけられている。

 背面にはデュアルカメラを搭載しており、フォーカスを合わせる場所をあとから変更したり、4K動画が撮影できたりと、充実した撮影機能を備える。ハイレゾオーディオの再生にも対応。指紋認証、眼球認証、音声認証と、パスワード以外の3つの生体認証を利用できるのも、この機種の特徴だという。これまで米国、中国に特化したモデルだったがグローバル展開として、欧州での発売も開始する。

最上位モデルに位置づけられる「Axon Elite」
背面にはデュアルカメラや指紋センサーを搭載する
指紋認証だけでなく、眼球や音声での認証にも対応する

 2つ目のラインナップが、日本でもSIMフリースマートフォンとして発売されているBladeシリーズ。その中で、今年後半、欧州で発売されるのが「Blade V6」になる。Blade V6は、ラム氏によると、「マスマーケット向けのプレミアムデバイスという位置づけ」で、価格をある程度抑えながら、十分な性能を実現したシリーズになる。厚さ6.8mmで、1300万画素カメラを搭載するなど、スペックはミッドレンジよりやや上といったところだ。

日本でも発売されている「g01」「g02」「g03」の兄弟機である「Blade V6」。厚さはわずか6.8mmだ

 もう1つのスマートフォンが、ZTEが別ブランドとして発売している「Nubia」。こちらのブランドは「中国のドメスティックマーケットに集中してきたが、これからすぐドイツ(欧州)にも展開する」(Nubia シニア・バイスプレジデント ニー・フェイ氏)という。ブースには、左右がフレームレスのディスプレイとなる「Nubia Z9」が展示されていた。こちらのNubia Z9は、中国版となる。

ディスプレイの左右がベゼルレスになっている「Nubia Z9」。背面にもガラス素材を使い、仕上げには高級感がある

石野 純也